2009年 11月 05日
私は、燃費に応じた自動車税制こそ、環境対応とマクロ経済や市場の活性化、技術力の進歩、産業振興と戦略的な国際競争力を促す有効な方策と思っていました。 「燃費が悪いクルマ」という概念は、基準が流動的で普遍性が乏しく、一部のクルマを狙い撃ちにするような税制は反発もあるでしょうから、もっと包括的な仕組みにすべきと考えます。 往年のジャガー12気筒や3ローターのコスモなど、世には実用燃費が5km/Lにも満たぬ(全開で走ると2~3km/Lになるという話も・・・)劣悪な燃費でも、味わいのあるクルマがあります。一人のクルマ好きとして後世に遺したいと考えますが、今後は実用車として乗り回すべきクルマではなく、喩えれば蒸気機関車のようにマニアックな位置づけになるべきと思います。 そして、5年から10年以内といった近い将来には、実用燃費が20km/L未満の乗用車は、実用車として所有し乗り回すべきでなく、経済合理性が無いほどのコストを要するように税制で誘導すべきと考えますし、少なくとも20年後には化石燃料の内燃機関で走る乗用車の全てがそうなるようにすべきでしょう。 一人のクルマ好きとして、化石燃料の内燃機関で走るクルマは、これからも存在して欲しいと思いますが、もはや莫大なカネを持つマニアのクラシカルな収集品になるべきで、庶民が持つべきモノではないと思います。 それよりも、トラックや長距離バス、産業機械のように、トルクや大出力、長距離運転を要する車両のエンジンをどうするのか、庶民のクルマで長距離ドライブに耐える安い電気自動車が現実になるのか、気になります。少なくともバッテリーは今の延長線上では限界を感じます。蓄電できる容量と充電時間、劣化に伴う交換の負担は実用上、致命的と思います。そうなると水素を用いた燃料電池・・・位しか思い浮かびませんが、果たしてコスト・安全性・信頼性・社会インフラなど、どうなることやら・・・。 「燃費悪い車に増税検討」 峰崎財務副大臣 2009年11月5日 12時04分 峰崎財務副大臣は5日の記者会見で、自動車関連の税制について「環境に対して悪い数値のものは、むしろ少し税を重くするのが基本的な考え方だ」と述べ、燃費が悪い車などを対象とした増税を検討することを明らかにした。峰崎氏は、自動車重量税などの暫定税率廃止に伴い、逆に重い負担も導入することで環境性能に応じた課税方法をさらに拡充する考えをにじませた。自動車業界などが反発する可能性がある。
by azatsu0422
| 2009-11-05 17:25
| クルマ
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