2005年 04月 11日
Excite エキサイト : 経済ニュース 難しい理屈は解りませんが、「景気を良くしながら、国の財政を良くする。」ことを両立しないと、日本がどうしようもない国になることは明らかだと思います。 そのために、「政府(中央官庁)をリストラと規制緩和」で、税金の無駄遣いを抑える一方、市民は「お上意識と既得権の甘え」を捨てて皆が市場原理で切磋琢磨して行けば、自ずと景気も自律的に回復するし自ずと税収も増える、さらに増税をしたとしても景気の失速を最小に抑えられる・・・、というシナリオも理解しています。 目論見通りに上手く行くかどうかは別にしても、総論として、こうしないと日本の将来がない、という話には納得しています。 一方、このようなシナリオに反対する人の立場は、 (1) 「あと20~30年、延命策でこのまま借金してでも保護してくれたら、自分は取り敢えずお墓へ逃げ切れる。死んだ後はどうなっても構わないから、自分だけは今の生活のまま逃げ切らせて欲しい!」」と考える立場の人。→(例)団塊世代以降の高齢者。 (2) 自分の能力と体力に自信が無くて、保護から放り出されたらすぐに生活が破綻してしまう立場の人。→(例)建設業など公共事業や補助金に依存する業種。米の農家や畜産。一部の金融関係。 (3) 先々国がどうなろうとも、とにかく現状の既得権で寄生虫のように楽な人生を送りたい立場の人(客観的に楽な人生でも、本人は「一生懸命苦労してやっている」と言うだろうが・・・)。→(例)高速道路関連のビジネスに携わる業者。一部の医療関係者。世襲の郵便局。一部の役人と天下り官僚。 (4) 結果平等主義に近い立場の人。この先、「勝ち組」「負け組み」や「貧富の格差」がもっと広がって行くことに抵抗感があり、その元凶が小泉改革にあると考える人。→(例)社会・共産党員、日教組、一部の市民団体。リストラされていつまでも再就職できないサラリーマン。 ・・・といったところでしょうか? 皆の都合の「間」をとったら何の意味も無い骨抜きになって、どのみち国が破綻するでしょうし、かといって何もかも市場原理に委ねて実力勝負の論理を通せば、ますます日本情緒を失った「冷たい国」になってしまう気もします。安全保障の話を除くと、国内的には何が必要なのか・・・。 「健全な競争」と、勝者や成功者が人々から尊敬される社会還元のシステム。 「社会的な弱者が甘えずに自立して活躍できる、緊張感のある社会保障」 「互助精神と相互監視の風土」→出る杭を支え合う一方、モラルと治安を維持するマナーがある。 青臭い「きれい事」と言ってしまえばそれまでですが、元々あった「日本情緒」と、「国際社会で生き抜く競争力」を併せ持つには、こんな社会にならないとダメかな?と思います。 現実に戻ると、いずれにせよ既得権で「オイシイ思い」をして来た人で、特に財政に寄生して来た人は、先ず最初に既得権を放棄してもらわないとね・・・、って感じはしていますし、それだけでかなり閉塞的な状況が改善しそうな気もします。 全勝する、郵政後も「小さな政府」目指す=衆院補選で自民・中川氏 [ 04月11日 10時47分 ] [東京 11日 ロイター] 中川秀直・自民党国対委員長は、ロイター通信のインタビューに応じ、12日に告示、24日投開票の衆院統一補欠選挙では、「2戦2勝する」との見通しを示した。民主党支持率の低下や、都市部で強い民主党という神話の崩壊現象を挙げ、選挙結果次第では、「岡田民主党代表降しが始まるのではないか」とも語った。 党内調整が難航している郵政民営化法案の行方については、4月中の法案提出、今国会での成立に自信を示し、補選の結果が与える影響についても「基本的には関係ない」と述べた。 郵政民営化後に政権として取り組む最優先政策課題については、「政府系金融機関の統廃合、公務員の総人件費削減」など、小さな政府実現のための行政改革を挙げた。そのうえで、内閣改造について、「9月改造人事は当然だ」と述べた。 インタビューの概要は以下の通り。 問:補選の勝算は。 答:2戦2勝する。理由は、民主党の支持率が昨年7月の参院選前後をピークに半減しているからである。NHK調査によれば、2004年7月の自民党33.1%、民主党24.8%が、2005年3月には自民党30.6%、民主党12.7%となっている。2004年6月の民主党支持率12.5%(自民党30.3%)にまで戻った。すなわち、年金問題効果で膨らんだ、バブルとしての民主党支持が消滅した。 このことは、都市部で強い民主党との神話崩壊現象とも重なる。首都圏限定の報道2001(フジテレビ)の調査によると、2004年7月29日調査は、自民党24.2%、民主党38.4%が、2005年1月13日には自民党19.0%、民主党24.4%、そして2005年3月31日は、自民党25.8%、民主党22.8%となっている。 大都市圏の無党派層が民主党離れをした。その理由は、昨年の参院選後、民主党が政権準備政党路線でなく、抵抗野党路線をとり、無党派層の期待を裏切ったからである。 一方、自民党の支持率が堅調なのは、壊れつつある従来の自民党の支持基盤の上に保守系無党派層の回帰があるからだ。 後半国会最大の課題である「郵政民営化」に対する政治姿勢では、民主党は官公労の要請に応じて反対という「大きな政府」路線をとり、自民党は一部に反対はあるが、政権責任政党として政権公約を守り、「小さな政府」路線を取る。大都市圏の無党派層が政治に期待し望むのは、「大きな政府」ではなく、「小さな政府」であるからだ。この民意のトレンドを前提にすると、大都市圏の補選である福岡2区と宮城2区は、勝つようになっている。 問:民主党が福岡2区で勝利した場合、小泉政権に与えるダメージは大きいのではないか。 答:民主党は首相補佐官の山崎氏を落選させることによって、小泉政権の「郵政民営化」にストップがかけられるのではないかとしているが、裏目に出ると思う。民意は、今の民主党に不信を持っている。年金問題で期待が裏切られた。そして、「郵政民営化」に反対して小泉改革ノー、小泉政権ノーというが、これは民意と大きくズレている。3月の時事通信調査によると、ポスト小泉も小泉改革の継承期待が70%もあり、各社の3月世論調査でも、内閣支持率は岩盤支持率40%と健在である。 従って、福岡2区で負けることはなく、逆に民主党・岡田執行部に与えるダメージのほうが大きいと思う。岡田降しが始まるのではないか。 問:郵政民営化法案を成立させた後、政権として取り組む最優先課題は何か。 答:改革の本丸である郵政民営化の後は、2の丸、3の丸である政府系金融機関の統廃合や、公務員の総人件費削減である。入口の改革とセットの出口の改革を成すことだ。そこを貫く理念は、「省く」であり、目指す国の形は「小さな政府」である。具体的な歳出の徹底的削減に尽きる。官製市場の民間開放だ。 問:政府は歳出・歳入の一体改革を今年の最大のテーマとしている。自民党内にも「財政改革研究会」が発足した。財政再建と整合的な金融政策のあり方についてどのように考えるか。日銀が量的緩和政策を解除してもいい時期はいつ頃か。また当座預金残高目標引き下げは引き締めと受け止めるか。 答:財政再建の至上命題は2010年代初頭までの基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化である。そのためには、歳入増と歳出減が不可欠だが、自民党に発足した「財政改革研究会」の趣旨は、歳入増としての消費税率増に重きを置いているように思う。しかし、その前に、徹底的な歳出削減ありきである。大きな政府を小さな政府にすることこそが財政再建と景気回復を両立させるナロー・パスである。景気はいま踊り場にあるが、5月頃には、上り階段を上がっていくと思う。 日銀の量的緩和政策を解除する時期は、慎重に状況を見極めて、早くても2006年からではないか。当座預金残高目標の引き下げはその意味で、引き締めではない。当面、量的緩和政策は続けるべきだからだ。 問:郵政民営化法案の党内調整が難航している。4月中の法案提出、今国会での成立の行方は。 答:4月中の法案提出は可能だ。会期内成立も、4月中に法案が提出されれば、ぎりぎり(可能)。 問:党内合意を得るために、郵政法案を国会に提出した後で与党による法案修正に応じる案が浮上している。党内調整の先送りは政局につながらないか。 答:(政局に)つなげないための考え方だ。政府は基本方針通りに閣議決定して法案を出す。立法府には立法府の意思もある。小泉首相は、内閣の長として、筋を通す。しかし、自民党総裁としては、それが修正されることは党内が必ずしも一致できなかったということで、望ましいこととは思わない。ひとつの選択肢としてあるのではないかという意見だ。 問:郵政民営化法案の審議日数は十分か。会期延長の可能性は。 答:小泉首相が4月中に法案の国会提出を決断されたので、法案提出時の党議拘束の有無で決まってくる。党議拘束を得られれば、6月19日の会期末までに成立するが、得られない場合は会期延長にならざるを得ない。 問:法案が成立しなかった場合、衆議院解散・総選挙の可能性は。 答:何が起きるか、政治は分からない。(郵政民営化は)長い間、政治公約として言ってきた小泉さんが、総理大臣として取り組んでいる課題で、なおかつ、党総裁として衆参2度の国政選挙で信認を得た政治公約だ。通らなかった場合は、民意を問う可能性は絶対ないとは言えない。そうならないようにしたい。 問:補選の結果が郵政問題に与える影響。「自民党が負ければ反対派が勢いづき法案提出が難しくなる。自民党が勝てば、一気に政府案の流れが強まる」ということはないか。 答:多少風向きに影響があるかもしれないが、基本的には関係ない。 問:内閣改造について。 答:今の内閣・党人事は、「郵政民営化」をなすための布陣だから、その目的が達成するのだから、9月改造人事は当然である。9月の内閣改造・党役員人事は、2006年9月までの小泉首相による小泉改革の総仕上げを成すためと、その改革を継承させるポスト小泉を決めるためのものとなる。 山崎氏敗北なら政権に打撃、全敗で首相退陣も=衆院補選で民主・小沢氏 [ 04月11日 10時47分 ] Excite エキサイト : 経済ニュース [東京 11日 ロイター] 小沢一郎・民主党副代表は、ロイター通信のインタビューに応じ、12日に告示、24日投開票の衆院統一補欠選挙で、自民党が宮城2区、福岡2区ともに負ければ、11月の自民党結党50周年を区切りに、小泉首相の退陣があり得る、と述べた。 補選の勝算について「両方勝てる」と言明、次の総選挙で政権交代を実現することが政治家としての最終目標とする小沢氏にとって、2つの補選は、政権戦略上、「勝たなければならない」と力を込めた。 自民党は小泉政権下での補選に全勝しているだけに、小泉首相の盟友である山崎拓・首相補佐官(福岡2区)が負ければ、「小泉政権にとって致命的な打撃を与えることになる」と述べ、自民党が2敗すれば、「小泉ノーとなる」と語った。 衆議院解散・総選挙の時期については、「小泉退陣」を念頭に、「来年の春か夏」との見通しを明らかにした。 民主党候補は、宮城2区、福岡2区とも、小沢氏が主宰する政治塾の出身。 インタビューの概要は以下の通り。 問:補選の勝算は。 答:両方勝てる。また、勝たなければいけない。僕も仲間と一緒に、かなり力を入れている。なんとかいけると思う。 問:35年間の政治家人生で初めて予算案の衆院本会議採決を欠席し、福岡に入ったと聞く。力の入れようを感じるが、その強い思いは何か。 答:これは個人的な話ではない。民主党が2つ取ることで、小泉さんは窮地に陥る。彼の政権運営は内政、外政とも八方ふさがりの状況になっているが、そこに、わずか2つの選挙区とはいえ、衆議院の選挙で自民党が負ければ、「小泉ノー」となる。自民党のなかで、「選挙に負けるような小泉なんか、もういらない」ということになる。小泉政権は非常に危うくなる。 問:福岡2区は、小泉首相の盟友・山崎拓氏が政治生命をかけて選挙に臨んでいる。福岡2区で民主党が勝った場合、小泉政権のダメージは。 答:相当、大きい。小泉さんは、郵政でシビレを切らせて自分で調整をやりだした。山崎拓氏が負ければ、小泉さんは選挙でも神通力がなくなったということになるから、自民党は絶対に折れない。郵政でも何でもそうなる。そういうこともあって、小泉さんは焦っているのではないか。 自民党が福岡2区で負ければ、党内で「小泉、辞めろ」となりかねない。かなり、致命的な打撃を与えることになる。1勝1敗でも、民主党が福岡を取ったら、小泉政権のダメージは大きい。 問:山崎氏が勝てば、北朝鮮との国交正常化に向け、山崎氏のもつ北朝鮮ルートが生きる。北朝鮮カードが小泉政権の浮揚力になるか。 答:小泉さんは、まだ国民に支持されているということで、どんどん強気になるだろう。しかし、対北朝鮮で小泉さんの使えるカードは、もうないのではないか。 問:福岡2区では、山崎氏を支援する財界も丹念に回ったと聞く。手応えは。 答:昔からよく知っている人たちだ。(3月に)14社回ったが、半分以上から、積極的に激励してもらった。 投票率が上がると、山崎氏は絶対に勝てない。だから、山崎さんは今、ひっそりと選挙運動をしている。普通の人は補選があることさえ知らない。そんな時に小泉さんが福岡2区に入ると、「選挙なんだ」と意識する。僕らは、小泉さんがどんどん来てくれたほうがいい。 問:自民党が2敗し、郵政民営化法案の扱い次第では、小泉内閣が崩壊するとみているのか。 答:小泉さんは辞めざるを得なくなるのではないか。どういう花道をつくるかは別だが。 問:時期は。 答:僕は、今年の元旦に、「小泉内閣は今年中に崩壊する可能性がかなり高い」と皆の前で言ったが、あるとすれば、秋だと思う。11月の自民党結党50周年を区切りに、退陣ということもあり得る。辞めるということは、もっと早くわかるだろうが、形式的には区切りのいいところで辞めるだろう。あるいは、8月の概算要求の前もあり得る。新しい自民党総裁・総理は予算編成をしてから選挙をやりたいからだ。(小泉首相退陣は)今年だとしたら11月末までの間。新しい首相になった場合、12月の予算編成を終えて、来年の春か夏に総選挙ということになるだろう。 問:衆議院解散・総選挙は、予想より早くなりそうか。 答:衆議院解散・総選挙の時期は、小泉退陣ということを考えると、去年の正月に思っていたよりも早まる可能性がある。1年前は、2006年の暮れ以降だと思っていた。それが、半年くらい、時期が早まる可能性がある。ただし、(補選結果をきっかけに小泉首相退陣という)政局になることが前提だ。 問:民主党は「都市部に強いが地方に弱い」と言われる。補選は次の衆院選の試金石になるが、民主党が補選で勝った場合、政権交代の可能性は高まるか。 答:勝っても負けても政権交代の可能性はあるが、勝てば、なおさら高まる。負けても、次の総選挙で負けるとは限らない。ただ、負けるとなんとなく気勢がそがれる。 「都市部で強くて郡部で弱い」と言われるのは、民主党の議員、候補者が日常活動をしていないからだ。活動をしなくても、都市部ではそれなりの基盤がある。しかし、郡部では働きかけがないから、民主党に(票を)入れようと思っても、どうしたらいいかわからない。候補者がいて、日常活動を一生懸命やっていれば、郡部でも票は同じように入る。 問:民主党が2敗すると、岡田代表の責任問題につながるか。 答:まず、小泉さんが強気になる。だから、どっちが2敗しても(責任問題に)なる。2つの補選で辞める辞めないというルールがあるわけではないが、評価は下がる。 問:民主党の支持率は昨年の参院選後、低落し続けている。どうやって支持率を回復させるか。 答:今のようなやり方では、低迷するのは当然だ。通常国会もただの消化試合になってしまった。重要な問題はたくさんあるのに、強く出てみたと思ったら、すぐまたコロリと方針を変える。たとえば、年金制度に関する与野党協議。自民党の回答は全く無責任で意味不明だ。そういう相手とどうやって議論をするのか。引き出した答えが意味のないものであれば、「もう協議することはない」とメリハリをつけるべきだ。 民主党執行部の考え方がよくわからない。小泉政権を倒す意思と戦略があるのかどうか。意味不明なものと付き合っていたら、民主党の存在まで意味不明になってしまう。メリハリがないから、民主党は目立たなくなる。自民党とあまり違わないなら、自民党政権のままでいいよ、となる。 問:政治家としての最終目標は。 答:次の総選挙が最後の戦いだ。その最後の戦いに勝って、政権をとる。それが目標だし、十分に可能だ。民主党が勝つときは圧勝する。農村であろうが都会であろうが、みんな先行きに不安を抱いている。こんな政治では未来はないと思っている。そこにピシャリと、国民の心に響くようなシグナルを出してやればよい。その肝心なメッセージが明快でないから、自民党ではダメだけれども、民主党もさっぱりわからない、となる。野党だから、少し過激にやって、ちょうどいい。政策も、自民党と似たような、役人の答弁のようなことを言っていては、国民の心に届かない。
by azatsu0422
| 2005-04-11 20:55
| 政治
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