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ボロは着れども心は錦。

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2004年 12月 28日

もったいない!

Excite エキサイト : 経済ニュース

国後島の件と同様に、今回も現場担当者の「しっぽ切り」で一件落着を目論んでいるようですね。雪印の牛乳や三菱の車と異なり、消費者は殺傷与奪の機会が持てないので、何も変えずに済まされるのでしょう。本来すごい会社なのに、もったいないなぁ・・・、と感じました。



私が断片的に知る三井物産の人たちは、見た目がスマートで立ち振る舞いが洗練されていて、キレ味の良い人たちが颯爽と立ち回る雰囲気。いちいち上役の顔色を見ながら仕事をする人に出会ったことがなく(そういう人は社内的に生きていられない?)、担当者が踏み込んだ判断をして機動的に動く、「内に野心を秘めたクールな人たちの集まり」、という印象です。

それだけに、社長さん方の記者会見は「あぁ、この人たちは人に頭を下げずに済む仕事で育ったんだなー。頭の下げ方が下手だなー。」という感じがしました。

大手商社の中には「一糸乱れぬ組織プレイ」といった企業風土の大手商社もあるようですし、「社員の意識や企業風土が一新されるかは疑問」と指摘する声があるのもごもっともな気がします。

そんな中で、三井物産の対応策は「チェック機能の強化」とのこと。無難で常識的な策を発表するのは仕方ありませんが、個人プレイの会社で後ろ向きな管理を厳しくするのは困難ですし、本当に機能したら今の良い持ち味と士気を失って業績に響くでしょうし、かと言って「喉元過ぎるまでのみそぎ」だけなら、また再発するかも知れません。

ということで、個人の会社には組織論や管理で対策するよりも、個人の評価と処遇をもって対処すればいかがでしょうか?身だしなみと結果(自社の売上と収益)以外の、「顧客を利する」部分を「本気で」重点評価するような評価システムが本当に機能すれば、それだけで社風の美点を活かしながら良い方向に向かうのでは?と思うのですが・・・。

by azatsu0422 | 2004-12-28 16:38 | 経済


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