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ボロは着れども心は錦。

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2005年 07月 26日

小泉改革の、一つの成果。

郵政民営化ばかり言われていますが、道路関係4公団民営化推進委員会を立ち上げて、猪瀬委員をはじめとする有志の委員が伸び伸び動くような下地をアレンジしたのは小泉首相のはずです。「民営化」という一貫した考え方でブレない対応をとって来た成果が実を結んだのだと思います。

民営化推進委員会を通じて、有志の委員を信じ、時に道路公団総裁の更迭一本に的を絞って石原議員を国交省の大臣に据えて、代わりの総裁に民間企業の経営感覚を持つ現職の国会議員を送り込み、道路公団全体の構造的な不正の「あぶり出し」にじっくり取り組んだのだと思います。これだけの複雑で根深い巨悪ですから、そう簡単に出来ることじゃないでしょう。野党の薄っぺらな国会追及や証人喚問とは根本的に異なる、小泉首相の「本気」な取り組みで、これを評価しなければ小泉首相が浮かばれません。

道路公団の民営化にあたり、小泉首相は「取り組みが甘い」とか「進め方が遅い」など、郵政の「時期尚早」とは逆のコメントで野党からずいぶん非難されていましたが、実務トップ以下の構造的な腐敗を根本的に洗い出して根絶やししなくてはダメだ、という考えがあったのではないでしょうか?

数年前、世間の誰もが確信していながら何も客観的にハッキリしていない状況のなか、首相の立場としては唐突に「道路公団はトップ以下、政官民が癒着して巨大な談合を繰り返している。」とブチ上げられなかったはずです。根深く簡単に暴けないだけに、今日の状況を想定して真綿で首を絞めるような手順を辛抱強く構築して、実行して来たのだと思います。

ヒステリックに騒いで更迭人事をやりまくっても、実務に混乱を来たすだけで現実の改革が結局、何も出来ないことは、田中真紀子氏の外務大臣で世間の皆が懲りているはずです。「本気で改革する」ということは、極めて実務的な対応を淡々と積み重ねることに尽きます。

本気で巨悪をブチ壊すために、誰に何を言われようとも、淡々と緻密な一手を積み上げて来た小泉首相には、道路族や郵政族の議員のような私心が無いと信じられます。小泉改革で既得権を奪われる立場の人たちや、小泉首相の揚げ足取りで食っている万年野党の政治屋は「強引で独裁的な手法」と指摘して非難していますが、小泉首相は背後の味方となるはずの国民からも誤解されている、孤独なヒーローじゃないでしょうか?私は小泉首相を最後まで支持したいです。


Excite エキサイト : 主要ニュース

内田副総裁を逮捕=独禁法違反ほう助と背任 [ 07月25日 19時44分 ] 共同通信

 日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は25日、受注調整を助け、道路公団に不要な支出をさせたとして、独禁法違反(不当な取引制限)のほう助と背任の疑いで、道路公団副総裁の内田道雄容疑者(60)を逮捕した。
 国発注の工事に端を発した事件は道路公団本社の捜索、公団OBらの逮捕などを経て、公団首脳が関与した「官製談合」に発展した。


道路公団副総裁・内田容疑者 とぼけ通用せず逮捕

小泉改革の、一つの成果。_c0019485_7432333.jpg7月6日、橋梁談合事件に関して、自らの名誉回復を求める記者会見を行った日本道路公団副総裁の内田道雄容疑者だったが…
Photo By 共同

 日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事を巡る談合事件で、東京地検特捜部は25日、公団副総裁の内田道雄容疑者(60)を独占禁止法違反(不当な取引制限)のほう助と背任の疑いで逮捕した。事件は、現役の公団首脳が関与した「官製談合」に発展した。内田容疑者は、談合に深く関与したとされる公団OB組織の存在をめぐり、道路関係4公団民営化推進委員会の猪瀬直樹委員と激しく対立していた。
 調べによると、内田容疑者は、元公団理事・神田創造容疑者(70)=前横河ブリッジ顧問、独禁法違反容疑で逮捕=が受注企業を決める形で各メーカーが談合していると知りながら、昨年5月、神田容疑者の依頼を受け、一括発注が決まっていた「第二東名高速富士高架橋工事」(静岡県富士市、予定価格98億円)を分割発注するよう静岡建設局職員らに指示。分割工事となって受注企業が増え、神田容疑者の調整を容易にさせて談合を助けた疑い。また分割工事で一括工事よりコストがかさみ、公団に少なくとも約5000万円の不必要な支出をさせ、損害を与えた疑い。
 公団から押収した資料の中から、内田容疑者が分割発注を具体的に指示している場面が記載された議事録が見つかったほか、関係者の供述などからも容疑が裏付けられ逮捕に踏み切った。
 内田容疑者は、最後まで「官製談合」を否定する強気の姿勢を崩さなかった。談合事件の舞台が国土交通省から道路公団に移りつつあった5月下旬になっても、道路関係4公団民営化推進委員会で談合疑惑の追及を受けると「落札率が高いから即談合と決めつけるのはいかがなものか」「あくまで競争の結果。(談合はなかったと)信じて業務を進めている」と繰り返した。
 疑惑追及の急先ぽうである猪瀬委員が、公団OBがつくる親睦団体で談合に深く関与したとされる「かずら会」についてただすと「新聞で初めて知った」と答えた。
 さらに、この答弁に対する猪瀬委員の「聞いたことないわけがない。うそを言っている」との発言にかみつき「うそつき呼ばわりされ、名誉を棄損された」などとして、その後の委員会に姿を見せなくなっていた。
 内田容疑者は、東大工学部土木工学科を卒業し、1968年、日本道路公団に入社。昨年6月、公団生え抜きとしては2人目の副総裁に就任した。
 <猪瀬直樹氏「うそつき証明」>内田容疑者の逮捕を受けて、猪瀬委員は「公然とうそをついていたことが証明された。ごまかして逃げ切ろうという気持ちがあったのだろう」と厳しく非難した。さらに、「副総裁は公団内で最も権力を持つ存在で社長のようなもの」と指摘。「民営化という大きな目標の中でうみを出すために重要なプロセスだ。社長の逮捕で公団職員もえりを正すだろう。体質が変わるきっかけになるはず」とあしき体質の抜本的な改革に期待をこめた。
[ 2005年07月26日付 紙面記事 ]


近藤日本道路公団総裁、副総裁逮捕にショック隠せず

 「人を見る目がなかったのかもしれない」。25日深夜、国土交通省内で行われた近藤剛・日本道路公団総裁の記者会見。自ら任命したナンバー2の逮捕に、ショックの様子がありあり。「捜査に全面的に協力するとともに再発防止に全力を挙げたい」と繰り返すのが精いっぱいだった。
 捜査の手がついに現職幹部に及び、これまで落ち着いた様子を保っていた近藤総裁も、コメントを読み上げる際に2度、3度と言い間違えるなど極度に緊張した様子。近藤総裁の進退に質問が集中し、「膿(うみ)を出すのが私の任務」などと防戦一方だった。
 「やれることは全部やる」と再発防止への決意を強調しながらも、「総裁は孤立しているのではないか」と問われると、「結果としてそういうことだったのかもしれない」と疲れた表情を見せた。
 外部の有識者を招き、談合防止に向けた委員会を立ち上げたばかりだったが、委員の1人である副総裁の内田容疑者自身が談合に関与していた疑いが濃厚になり、大きくつまずいた形。「改革はこれからが正念場」との総裁の言葉がむなしく響いた。 (07:00)


<道路公団>内田副総裁を逮捕 橋梁工事を巡る談合に関与 [ 07月25日 19時25分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース

 鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件の日本道路公団(JH)ルートで、東京地検特捜部は25日、同公団副総裁の内田道雄容疑者(60)を独占禁止法違反(不当な取引制限)ほう助と背任の容疑で逮捕し、公団本社や副総裁の自宅など関係先を家宅捜索した。04年の第2東名高速道路の高架橋工事で、談合を知りながらその遂行を助けたうえ、談合の結果、少なくとも約5000万円の損害を公団に与えた疑い。橋梁談合事件は、公団生え抜きの現職技術系トップの刑事責任が問われる「官製談合」事件に発展した。
 独禁法違反容疑で発注者側が逮捕されるのは初めて。また、談合事件で発注者側への背任容疑も初適用となる。
 調べによると、内田容疑者は公団理事兼技師長だった04年、橋梁各社が従来の受注実績を考慮して工事の受注予定社を決定することを合意し、元公団理事、神田創造容疑者(70)=独禁法違反容疑で逮捕=らに談合を行わせていたことを認識。そのうえで同年5月、神田容疑者から多くの業者が受注できるよう依頼され、公団本社で静岡建設局職員らに対し、同局が一括発注を決定していた第2東名高速道路「富士高架橋(鋼上部工)工事」(静岡県、予定価格98億円)を分割発注するよう指揮。神田容疑者らによる談合を容易にしてほう助した疑い。
 このほう助により、公団発注工事の代金支払いが適正になされるよう指揮監督すべき任務があったのに背き、自らや業者らの利益を図る目的で、工事の分割発注を指揮して談合を行わせたことで、少なくとも約5000万円の不必要な支払いをさせ、公団に財産上の損害を与えた疑い。
 同工事は内田容疑者の指揮により、約7000トンと約3500トンに分割され、約7000トン分については三菱重工業と日本橋梁、川鉄橋梁鉄構の3社の共同企業体が受注。残りは技術的な問題が生じて未発注となっている。
 内田容疑者が関与したのは、各社への天下り確保の継続も目的だったとみられる。
 内田容疑者は東京大工学部卒後、68年に入社した公団の生え抜き。技術畑が長く、01年に理事就任。昨年2月から技師長を兼任し、同6月に副総裁に就いた。
 ◇痛恨の極み 近藤総裁
 内田副総裁の逮捕を受け、25日深夜に記者会見した近藤剛総裁は「責任者として痛恨の極み。国民のみなさまにおわびします」と陳謝した。自らの進退については「真相解明に努める」と辞任しない意向を示したが、10月の公団民営化後に「中日本高速道路会社」会長に内定している点については「しかるべき時に判断の局面がある」と辞退の可能性を示唆した。
 ◇国民の信頼裏切る 国交相
 北側一雄国土交通相は25日「現職の副総裁が逮捕されたことは、国民の信頼を著しく裏切るもので、極めて遺憾。改めて道路公団総裁に対し、捜査に全面協力し、再発防止策を早急に取りまとめ実行に移すよう指示した。一刻も早く信頼の回復を図って頂きたい」とのコメントを出した。
 <官製談合>
 官公庁や、国・自治体が50%以上出資する日本道路公団などの職員が談合に関与する行為。03年1月施行の官製談合防止法で定められ、北海道岩見沢市(03年)、新潟市(04年)に適用された。(1)談合させる(2)落札業者をあらかじめ指名する(3)予定価格などの秘密を漏らす――などを禁じ、適用を受けた発注者は、改善措置の策定や調査の公表、関与職員への賠償請求などを義務づけられる。同法には刑事罰の規定がなく、職員が業者と共謀して談合に関与すれば、独占禁止法や刑法の規定に基づき処罰される。


<道路公団>副総裁、公団OB天下り強要 三菱重に昨年秋 [ 07月26日 15時00分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース

 日本道路公団(JH)発注の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件で、背任容疑などで逮捕された公団副総裁の内田道雄容疑者(60)が昨年11月ごろ、大手中心の談合組織「K会」に加盟していた三菱重工業に対し、公団OBの再就職を強要していたことが分かった。当初、難色を示していた三菱重工側も「副総裁の意向なら仕方がない」と応じたという。公団ナンバー2がOBを強引に割り当てる天下りシステムの詳細が、初めて明らかになった。
 東京地検特捜部は、内田容疑者が談合に関与した目的の一つが、OBの天下り先確保とみており、再就職を担当する公団企画部の歴代部長から事情聴取するなどして、実態解明を進めている。
 このOBは04年1月に公団を退職した元技師長(65)。技師長は技術系職員を統括し、総裁、副総裁に次ぐナンバー3のポストとされる。
 関係者によると、04年10月5日の公正取引委員会による立ち入り検査の直後、公団の企画部長らが三菱重工側に「元技師長を年収約2500万円で受け入れてほしい」と依頼した。三菱重工側が「立ち入り検査の直後なので遠慮したい」と回答したところ、企画部長らは「上の意向だから」と再度要求した。
 それでも応じなかったため、内田容疑者が三菱重工幹部を東京都千代田区の公団本社に呼び、直接要求。三菱重工側は受け入れを余儀なくされたが、年収に関しては「高額すぎる」と交渉を続け、年収約2000万円を条件に今年1月、顧問として受け入れた。
 内田容疑者は逮捕前の今月22日、公団を通じ「捜査中であり、コメントは控えたい」と回答していた。
 内田容疑者は、横河ブリッジ顧問(退職)に天下りした公団元理事、神田創造容疑者(70)=独占禁止法違反容疑で逮捕=から、1工区だった第2東名高速道路の富士高架橋工事(静岡県)を2工区に分割し、受注業者数を増やすよう依頼され、公団静岡建設局(当時)側に指示したなどの疑いで逮捕された。
 三菱重工業の話 技術的助言を頂くため(元技師長を)採用した。詳細は説明できない。

by azatsu0422 | 2005-07-26 08:34 | 社会


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