人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ボロは着れども心は錦。

pkitm.exblog.jp
ブログトップ
2005年 01月 13日

当事者にとって・・・。

Excite エキサイト : 芸能ニュース

ステージ1で見つかる人は、それだけでもかなり幸運だと思います。

30代半ばで幼い子を抱えているなか、異変を感じて再三、検診を重ねたのにもかかわらず「問題なし」と言われ、その後、ステージ1どころかステージ3を過ぎた段階で確定診断され、ショックと不安はもとより、経済的負担や日常生活のハンディを抱えながらも周囲の好奇の目にさらされることを恐れてカミングアウトせず平静を装い、懸命に闘病生活を送っている人が現実にいることを私は知っています。

現実に、いま闘病中の人と、その人を支える人や家族にとって、このドラマが勇気づけられる内容なら良いのですが・・・。ちょっとでも薄っぺらな内容や演技だったら、大いに傷つけられるであろう、ということを制作者とキャストの人たちに言いたいです。

そして、現実に直面している人にとって、このようなドラマで勇気づけられる期待感は乏しく、ドラマのいかなるシナリオや演出も、視聴率が高まるようなものであるほど結果的には周囲の好奇と過剰反応をあおるだけで、そのような視線に晒されてしまう懸念の方が大きいのでは?という不安感もあります。

結局は主人公が87%の側であることを期待させながら、葛藤を乗り越えて希望を抱く、というオチなのでしょうけど、13%の側にいる人や、そうなることを恐れて過ごしている人が救われるオチなど考えられません。ましてやステージ1より進行している人は?

当事者は幼い子供を不憫に思い、恐怖と葛藤を乗り越えようと懸命に過ごしています。そっとしておいて欲しいのです。マイノリティのイジメとしか思えません。正直言って、誰にも見られぬまま低視聴率で早々に打ち切られて欲しい気持ちです。

強いて言えば、「乳がん検診は40代からで良い」という確率論にとらわれず、30代までの女性が幸運にも誠実に診察してくれる医療機関で検診を受けて、ステージ1で早期発見される人が増えることを心より祈っています。

by azatsu0422 | 2005-01-13 21:50 | 健康・薬・医療


<< 客観的に決着させるには・・・?      劇画調の展開? >>