2006年 03月 11日

「泥臭いチーム」の応援こそ、GPの醍醐味!

これまで何冊もの本や雑誌を読んで来たが、ホンダがF1の世界にテレメータ・システムやシステマティックなチーム運営を持ち込むまで、F1は天才肌の設計者と職人気質のエンジニア、スタッフ、チーム運営による泥臭い勝負をしていたようだ。

決して洗練されたエンジニアリングやマネジメントを否定するつもりはないが、物凄く高度な戦いをしているのに、エンターテイメントや、ゼロから頂点へ登る夢、といったドラマ性の面で、何故か味気なくなってしまっていた。1年目と2年目の鈴鹿GPは観戦に行ったが、気づけばF1観戦から遠のいて20年近くになる。

スーパーアグリはチームの発足からドタバタ続きだ。常勝チームの応援ばかりして来た人や、「勝つこと」に慣れた人達から見れば、まことに「ドン臭く、ダサくて、勝てるワケがない、酔狂なチーム」だと思う。でも、誰だって発足当初は程度の差はあれ、ダサかったはずだ。ホンダだってF1初参戦の頃は相当なドタバタと言い得ぬ苦労があったようだ。最初からカッコ良かったのはフェラーリだけだし、そんなフェラーリでさえ、一時は常勝から程遠い中堅チームだった時期がある。浮き沈みがあるのが人生だし、シビアな世界でそれを観られるのがF1の楽しみだ。勇気づけられると思うのだ。

徳大寺さんの受け売りだが、本来F1GPはF1パイロットと呼ばれるドライバー選手権で、チームは国の代表だった。エンジン屋やタイヤ屋さんは黒子であり、ドライバーとチームの力量を競う趣旨だったようだ。だからこそ、戦前から、ご当地の国民にとってドライバーとチームは国の誇りであり、国の威信をかけた応援をして来たわけで、応援一つにしても歴史の厚みが違う。

c0019485_11112156.jpgそういう意味で、1970年代の後半にブラジル人ドライバーエマーソン・フィッティパルディが、ロータス時代の栄光と国民の英雄の自負を背負って、ブラジル国営企業コパスカーのスポンサーで走っていたF1には、シブい味わいがあった。そしてエマーソンを応援するブラジル人の誇りと熱狂には、ゾクゾクするような感覚と羨望を覚えた。私も日本の誇りを持ちたいと思った。ブラジルは、こういう歴史を積み重ねて来たから、セナが登場したのだと思う。国の誇りをかけた純血チームのスピリットこそ、GPの原点だと思う。

そんな背景を踏まえて、私はサッカーのワールドカップに出場する日本チームを応援するのと同じノリで、純国産のスーパーアグリを応援したい。サッカーだって、今でこそ本大会に進んでどこまで行くかを争うレベルになれたが、Jリーグ発足までの頃は実態として遠い夢だったし、サポーターを自認して熱心に応援する人は少数派だった。

スーパーアグリがどんなにダサくても、泥臭くても、抜くことより抜かれるのに気をつかって前より後ろに注意を払う走りを強いられても、無線が壊れようが、ピットストップで事情の分からぬクルーが給油を忘れようが、私はスーパーアグリを応援したい。佐藤選手には辛抱して欲しいし、前向きな気持ちで辛抱している様子が心強い。完走すれば御の字だと思う。だからレース結果は本当に良かった。先ずは辛抱しながら一周でも長く走ってチームのために多くの経験を積んで欲しい。それなりにTVとかに露出し続けてスポンサーのステッカーを皆に見せ続けられれば、一石二鳥だ。

でも、勝つために経験を無駄なく着実に活かして、ステップアップし続けて欲しい。漫然と「参加するための生活レース」を感じ取ったら、今度こそF1に対する関心を完全に失ってしまうと思う。


新参チーム、佐藤の完走に歓喜=「奇跡に近いよ」と亜久里代表-F1
2006年3月13日(月) 10時30分 時事通信

 【サキール(バーレーン)12日時事】当地で12日に決勝が行われた自動車レースのF1開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)で、新規参入を果たしたスーパーアグリ・ホンダがデビュー戦を終えた。
c0019485_8354613.jpg 結果はエースの佐藤琢磨が4周遅れの18位完走、新人の井出有治は途中リタイア。無線の調子が悪く、2台同時にピットに戻ったり、給油ミスなどで佐藤は計6度のピットインを強いられるなど、新参チームらしいトラブルも続出した。
 そんな状況でも、F1フル参戦は通算4季目の佐藤がキャリアを生かし、リスクを避けた走行で目標だった完走を実現。チェッカーを受けると、チームスタッフは入賞したかのような歓喜の出迎え。佐藤は「チームには80点はあげてもいいと思う」と節目のレースでの完走を心から喜んだ。
 準備期間が極めて短く、マシンの戦闘能力不足を承知の上で臨んだ開幕戦。鈴木亜久里代表は完走した佐藤と硬く握手して、「琢磨はプロとして大きな仕事をしてくれた」と感謝。「4カ月前にゼロから作り上げたチームが完走したのはすごいこと。奇跡に近いよ」と感心する一方、「レースに来ているんだから、やはりレースをしたいよね」と本音も漏らした。 
[ 3月13日 11時0分 更新 ]


ドタバタ「アグリ」も琢磨完走/F1

c0019485_1043492.jpg<F1:バーレーンGP>◇決勝◇12日◇バーレーン国際サーキット(1周5・412キロ×57周)
 新規参戦の純国産チーム、スーパーアグリの佐藤琢磨(29)が、ドタバタにもめげず完走した。井出有治(31)と同時のピットイン、給油ミスなど、新チームらしいミスが続出。それでも佐藤は我慢のレースに徹し、優勝したアロンソ(ルノー)から4周遅れの18位でチェッカーを受けた。井出はマシントラブルのため36周目でリタイア。ホンダはバトンの4位、トヨタはR・シューマッハーの14位が最高だった。
 ピットは優勝したかのような騒ぎだった。戻ってきた佐藤のマシンを、クルーが大興奮で迎える。トラブルに見舞われながら、完走という最大の目標を達成し、佐藤は「80点の出来」と胸を張った。
 無線の故障が波乱のデビュー戦を演出した。18周目に佐藤と井出が、同時にピットに入ってしまった。1周後に佐藤が再びピットに戻ったが、今度は給油されていないことに気付き、ピットへ逆戻り。事情がのみこめないクルーに「『ガソリン下さい』って、もうガソリンスタンド状態で(笑い)」説明した。
 参戦認可を得てから1カ月半。借り物部品のマシンは故障だらけで、ギアが壊れた井出のマシンは人をひきそうになった。それでも我慢を続けた2人に鈴木亜久里代表も「琢磨も井出もきちんと仕事してくれた。レースでテストしているようで申し訳ないが、ここからやっていくしかない」と満足げ。誰もが世界最速になる日を夢見ている。
(日刊スポーツ) - 3月13日9時51分更新


佐藤18位、アロンソ優勝 F1バーレーンGP決勝 [ 03月12日 22時32分 ] 共同通信

 【サキール(バーレーン)12日共同】自動車のF1シリーズ開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)は12日、当地のバーレーン国際サーキットで57周の決勝(1周5・412キロ)を行い、新規参戦のスーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨は18位、井出有治は完走扱いとならなかった。
 昨季王者のフェルナンド・アロンソ(スペイン、ルノー)が優勝し、通算9勝目を挙げた。
 ホンダはジェンソン・バトン(英国)が4位に入り、ルーベンス・バリチェロ(ブラジル)が15位。トヨタはラルフ・シューマッハー(ドイツ)が14位、ヤルノ・トゥルーリ(イタリア)が16位だった。


鈴木亜久里氏「2台ともレースに出場できてうれしい」=F1バーレーンGP

c0019485_1043791.jpg F1開幕戦のバーレーン・グランプリ(GP)は11日、公式予選を実施し、今季から新規参戦したスーパーアグリ・ホンダ勢は、佐藤琢磨が1分37秒411で20位、井出有治が1分40秒270で21位だった。ポールポジション(PP)を獲得したのは、1分31秒431をマークしたミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)。通算65度目のPP獲得は、故アイルトン・セナ(ブラジル)に並ぶ歴代最多記録となった。
 スーパーアグリは、チーム発足から間もない参戦ながら、2台とも決勝のグリッドに並ぶ。鈴木亜久里代表は「明日、2台ともレースに出場できることをうれしく思う」と素直に語った。また、佐藤琢磨も「今週末、目標としていたことは、今のところすべて達成することができた。明日は2台とも良いレースを走れることを願っている」と、感想を述べた。
■佐藤琢磨「今日の結果をうれしく思っている」
 まずはチーム全員に感謝したい。そして、今日の結果をうれしく思っています。2台とも予選を通過できたので、明日のレースのスターティンググリッドに並ぶことができる。もちろん、それが今週末の目標でしたが、チームにとっては大きな成果です。これから、パフォーマンスの向上に努力していかなければなりませんが、今週末、目標としていたことは、今のところすべて達成することができた。明日は2台とも良いレースを走れることを願っています。
■井出有治「ポジションを上げていく自信はある」
 あっという間に終わってしまった予選セッションでした。ほんの数分で終わった気がします。緊張したり、興奮したりする暇さえなかった。予選第1セッションのタイムは良くなかった。ビリではなかったにしても、実際はそうでした。しかし、レースを重ねるにしたがってポジションを上げていく自信はあります。とにかく明日のレースに出場できてうれしいし、レースをフィニッシュできるように全力を尽くす。明日、僕がスターティンググリッドに就けるように、最善の努力をしてくれたメカニックたちに感謝したいです。
■鈴木亜久里代表「一歩一歩、前進していきたい」
 明日、2台ともレースに出場できることをうれしく思います。(井出)有治はフリー走行で苦しんだし、レッドフラッグも、彼にとってはより難しい状況になった。そんな中、彼もスターティンググリッドに並べることになったことは、とてもうれしいことです。とにかく今は一歩一歩、前進していきたい。明日はF1の世界でその最初の一歩を踏み出すことになります。
(スポーツナビ) - 3月12日14時39分更新


F1=2006年シーズンがバーレーンで開幕、アグリチームは出遅れ [ 03月11日 15時53分 ]


c0019485_1714568.jpg 3月10日、F1の2006年シーズンが開幕し、バーレーンGPのフリー走行2回目でスーパーアグリ・ホンダは佐藤琢磨(写真)が27番手、井出有治が最下位と出遅れた(2006年 ロイター/Jack Dabaghian)
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 [10日 インフォストラーダ・スポーツ] 自動車レース、F1世界選手権の2006年シーズンがマナマで開幕。バーレーンGPのフリー走行2回目で、今季新規参入したスーパーアグリ・ホンダは、佐藤琢磨が1分37秒588の27番手、井出有治が1分39秒021の最下位と出遅れた。
 ホンダのテストドライバーのアンソニー・デービッドソン(英国)が1分31秒353の1番時計をマークした。(ロイター)


亜久里厳しブービー&最下位/F1
2006年3月11日(土) 10時0分 日刊スポーツ

c0019485_175159.jpg<F1:バーレーンGP>◇フリー走行◇10日◇バーレーン国際サーキット(1周5・412キロ)
 元F1ドライバーの鈴木亜久里氏(45)が代表を務め今季から新規参入したスーパーアグリF1が、初お披露目の場でドタバタ発進した。純国産チームとして初のF1挑戦となったが、第1ドライバーの佐藤琢磨(29)と第2ドライバーの井出有治(31)が2度のフリー走行ともにワースト1・2フィニッシュ。井出は2回目の21周目で電気系統と予想されるトラブルでコース上で止まるハプニングまで起きた。今大会は11日に公式予選、12日に決勝が行われる。
 F1デビューを終えたピットに安心感と焦燥感が交錯した。佐藤は「最初の第1歩としてはよかった。まだ課題はありますけど。今日は考えていたテーマの半分しかできなかった」と冷静に振り返った。コースに出た喜びと同じほど、さらされた現実は大きかった。
 夢にまで見た舞台は厳しいものだった。佐藤は1回目に1分38秒190で17台中16位、2回目は1分37秒588で28台中27位。井出は1回目に1分40秒782、2回目は1分39秒021と、ともに最下位。2回目の21周目には電気系統と予想される故障でコース上で止まるトラブルにあった。
 参戦決定からドタバタのチームづくりに迫られた。開幕前日になっても予備の車体は組み立て途中で、コースに出た2台も4年前の車体がベース。準備不足の不安で、この日もパワーを抑えての「安全運転」を強いられた。鈴木代表が「走れただけでよかった」と話したのも無理はなかった。 ブレーキを踏んだ際に車に激しい振動が生じるなど問題点も続出。鈴木代表は「最初の2戦はテストみたいなもの」と前向きに話したが、純国産チームが踏み出した第1歩の先には多くの苦難が待ち受けている。
[ 3月11日 10時0分 更新 ]


佐藤は16位と27位 バーレーンでF1開幕 [ 03月10日 22時46分 ] 共同通信
Excite エキサイト : スポーツニュース

 【サキール(バーレーン)10日共同】自動車のF1シリーズは10日、当地で今季開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)のフリー走行を行い、シーズンが開幕した。
 新規参戦のスーパーアグリ・ホンダは佐藤琢磨が1回目に16位、2回目に27位、井出有治が1回目に17位、2回目に28位だった。
 2回目にホンダの第3ドライバー、アンソニー・デービッドソン(英国)が1分31秒353をマークしてトップだった。
 ホンダとトヨタは2回目のみ計測走行し、正ドライバーではホンダのジェンソン・バトン(英国)の9位、トヨタはラルフ・シューマッハー(ドイツ)の22位がそれぞれ最高だった。


琢磨、厳しい現状を語る「走り出したらショックを受けると思う」2006年3月10日(金) 16時42分 AUTOSPORT web

「今はハネムーンみたいなものだから、みんなここまで来れてハッピーだし、グリッドに並ぶだけで注目も浴びているけれど、明日から実際に走り出して、レースをしてみた時にコクピットからの景色を見て、僕自身すごくショックを受けるだろうと思います……」バーレーンGPの開幕前日、サーキット入りした佐藤琢磨は、緒戦への展望について、新チームが直面するであろう厳しい状況を改めて強調した。
「今の時点で具体的な目標を聞かれてもちょっと困ってしまいますね。レースではたくさん周回遅れになるだろうし、勝負を仕掛けていくというよりも、ミラーを見るほうが大変だと思う。明日、実際に走り出して、コクピットからの景色を見たら、すごくショックを受けるだろうし、多分レースをするのがイヤだと思う」と琢磨。
「もちろん、レーシングドライバーとしては速いクルマで戦いたいし、そういう意味では当面、とても苦しい状況で走らなければならない、本当に大変な戦いになると思います。でも去年、僕がスーパーアグリで走ることを選んだのは、新しいチームを作り上げる喜びを経験するためじゃなく、そうした苦しみの中でも、ここでガマンして走るという経験が、きっと後で役に立つと考えたから。このチームの長期的なプログラムも知っているし、ヨーロッパラウンドに入って、新車ができて、コンペティティブな状況になったときに、思い切りいい走りができるように、今はガマンが必要なんです……」
 ニッポンの挑戦という「旗印」の下、いよいよサーキットを走り出すスーパー・アグリ、開幕戦で初めてチームが直面するであろう厳しい「現実」を覚悟した上で、琢磨はその先を見つめているようだ。
[オートスポーツWEB 2006年3月10日] [ 3月10日 16時42分 更新 ]
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by azatsu0422 | 2006-03-11 14:03 | クルマ


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