ボロは着れども心は錦。

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2006年 10月 12日

にわかファンが、ディープインパクトを通じて思うこと。

憶測ながら、ディープが凱旋門賞を「国内を極めたので、折角の機会だし世界を目指す」という動機で出場させていたとしたら、それが凱旋門賞を極められずに終わった背景なのかも知れません。

かつてF1で日本人選手が優勝するどころか、日本人ドライバーの出場自体が遠く感じた時代。ホンダのF1参戦(2次)でようやく日本人ドライバーが出場することに現実味を帯びて来た頃を思い出します。当時、国内無敵でドライバーとしてのピークを迎えていた頃の中嶋悟が、満を持してF1にフル参戦しましたが、F1での優勝は遠かった…。勝てるチームに、勝てるホンダのエンジン、チャンプを狙える第一級の同僚ドライバー、そして国内無敵の実績。何も知らない「にわかファン」は、毎レースで入賞してポイントを重ね、何度も表彰台に登って欲しい…と期待していましたが、現実は遠かった。「やっぱ日本人にはムリだねー」などと言いつつ、矛先をプロストやセナ、ピケやマンセルに向けて、声援を送った…。あれに近いイメージです。

最初から世界を目指していたならば、凱旋門賞の結果にかかわらず、その後の処遇や進路が馬主から調教師、騎手に至るまで既定路線として出場前から全員で共有できているべきでした。でも、報道によるとそれぞれ認識が違っていたし、馬主も最初から決めていたかった印象です。巨額のカネがからむことですし、自ずと誰もが目前のレースに必死で、それを積み上げて来たのでしょうから、仕方ない事なのでしょう。でも、だからこそ限界があった気がします。

現実を知らない、にわかファンが語る結果論ですが、経験の乏しい世界のステージで勝つためには、最初から世界をにらんで、経験を積むことを戦略に折り込む必要性があると感じました。

何事も世界を極めたければ、最初から世界を視野に入れた取り組みをしなくてはダメだということを教えられた気がします。例えば、イチローや宮里藍みたいに。

あと、世界を目指すスポーツ界に関する報道で、いつもイヤになることがあります。
それは、にわかファンを盛り上げるために、試合前には都合の良い材料ばかり並べ立てて、絶対に優勝する、上位進出できる…みたいな過剰な期待や、当然勝つみたいな雰囲気を煽り立てる…、そんなマスメディアの報道です。視聴率とか、巨額のカネがからむことなので、出場する当事者の後がどうなろうが、とにかく関心を集めて盛り上げて結果(視聴率と売上)を出すためには仕方の無いことかも知れません。でも、そこに恒久的な発展があるとは思えません。
オリンピック、ワールドカップ、世界選手権、ゴルフや野球などメジャーゲーム、F1、そして今度の凱旋門賞…と、いつも同じように踊らされてる気がします。
過剰な期待→失望とリバウンド→急速な関心の希薄化、無関心…といった「嵐」に巻き込まれ引っかき回されて、集中力を殺がれてしまうのは、当事者の選手とスタッフだと思います。

この程度の嵐に耐えるタフな気持ちもトップアスリートの資質だと言ってしまえば、そうですが、今の段階では才能ある選手を「消費」するのではなく、温かく見守って「育てる」方が、商業的にもサポーターの満足度にとっても、先々より大きな収穫が期待できると思うのですが…。


<ディープ引退>51億円のシンジケート組まれ種牡馬に [ 10月11日 20時30分 毎日新聞 ]

 1日にフランス競馬の凱旋門賞で日本中を沸かせたばかり。11日に発表された、ディープインパクト(牡4歳、栗東・池江泰郎きゅう舎)の年内引退は、パリでの3位の力走に「来年こそ雪辱を」という期待も抱いていたファンには、唐突で残念に感じられるはずだ。
 しかし、名馬であればあるほど、その子への期待が膨らむのが競馬の常。ディープ伝説が最高潮になった時に、元気な体で引退させることも、オーナー側にとっては重要なことだ。惜しまれつつ、破格の51億円のシンジケートが組まれての種牡馬入り。21年ぶり史上2頭目の無敗の3冠馬にふさわしい王道を行くということなのだろう。
 シンジケートは1株8500万円。小柄で見栄えがしなかったというディープの競り市での価格は7000万円だから、これを軽く上回る。ディープの父サンデーサイレンスは、90年に米国から輸入され、95年から11年連続でリーディングサイアー(産駒の最高獲得賞金)の座を守り続けている。日本の競馬界を変えたとされるサンデーも02年に死亡し、現在の3歳が最後の世代。後継種牡馬としても、ディープにかかる期待は大きい。
 高額シンジケートの例では、96年に北海道の生産者らのグループがアラブ首長国連邦のシェイク・モハメド殿下から購入したラムタラが記憶に新しい。3歳時の95年に凱旋門賞など欧州3大レースを無敗のまま制し4戦4勝で引退。奇跡の名馬と呼ばれ、約44億円(1株1億800万円、41株)でシンジケートが組まれたが、産駒成績は不振を極め、今夏、約2750万円で英国に売却された。
 名競走馬が、必ずしも名種牡馬とは限らない。だが、父母から子へ脈々と受け継がれる能力を目の当たりにすることは競馬ならではの魅力だ。驚異的な人気で菊花賞が史上初の単勝「元返し」(配当1・0倍)となったように、ディープは賭け事の対象ではなく、競技者として競走馬を観る楽しみを知らしめた。その走りに魅せられた人々が、ディープの姿に重ねてその子のレースを観る。日本の競馬の奥行きを広げる、ディープの第2ステージに期待したい。【藤倉聡子】
 ◇ディープインパクト 4歳牡馬。父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア。北海道早来町(現安平町)のノーザンファーム生産。馬主は金子真人ホールディングス。栗東・池江泰郎きゅう舎。通算12戦10勝(G15勝)。0歳時、セリ市・セレクトセールで7000万円で落札された。04年12月のデビュー以来、武豊騎手とのコンビで勝利を重ね、05年には3歳牡馬3冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を史上2頭目となる無敗で制覇。年末の有馬記念はハーツクライの2着に初めて敗れたが、年度代表馬にも選出された。今年は天皇賞・春、宝塚記念を勝つと、フランス遠征を敢行。しかし、10月の凱旋門賞は3着にとどまった。
 ◇シンジケート 所有希望者が多い種牡馬を、希望者が経費を出し合って共同所有する組織。権利は株式で分割され、主に60口が基本単位と言われている。
 シンジケート会員になれば、毎年1頭の牝馬に種付けする権利が得られる。会員以外からの希望が殺到して、種付けする牝馬の頭数が株数を超えた場合、超過分の種付け料がシンジケート会員に分配される。
 過去、国内最高額のシンジケートは、史上初めて欧州の3大レース(英国ダービー、凱旋門賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS)を無敗で制し、1996年に英国から輸入されたラムタラで約44億円。日本調教馬では、04年のダービー馬キングカメハメハの21億円が最高額だった。


驚きとショック 池江調教師が寂しげに会見 [ 10月11日 18時33分 ] 共同通信

 今年限りでの引退が決まった競馬のディープインパクトを管理する池江泰郎調教師は11日、東京都府中市の東京競馬場内で記者会見し「びっくりしたのと同時に、ショックを受けた。こういう馬には二度と巡り合うことはないだろう」と寂しげに心境を語った。
 池江調教師によると、この日朝、凱旋門賞から帰国後初めて同馬の調教を東京競馬場で軽めに行った後、北海道にいる金子真人オーナーから電話で年内引退を伝えられたという。
 今後の出走レースについては天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念のG1、3レースを視野に入れ調整していく。同調教師は「(出走レースは)馬の状態を見ながらになる」と話した。


<競馬>ディープインパクトが年内で引退へ JRA発表 [ 10月11日 12時27分 ]

 日本中央競馬会(JRA)は11日、ディープインパクト(牡4歳、池江泰郎きゅう舎)の金子真人オーナーの意向として、同馬を年内で引退させるとの連絡を受けたと発表した。年内の出走については未定だが、引退後は種牡馬として、社台スタリオンステーション(北海道安平町)で繁養される予定。同日午後に、池江泰郎調教師が記者会見する。
 ディープインパクトは昨年、皐月賞、日本ダービー、菊花賞を無敗のまま制し、今年も天皇賞・春で優勝。日本のG1レースで通算5勝を挙げている。今月1日にパリ・ロンシャン競馬場で行われた、世界最高峰レースの一つとされる凱旋門賞では、日本馬初の同賞制覇が期待されたが3着に終わり、4日に帰国していた。
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by azatsu0422 | 2006-10-12 12:50 | スポーツ


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