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ボロは着れども心は錦。

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2005年 02月 15日

「偉大な2歩目」は、私たち次第。

Excite エキサイト : 主要ニュース

国連の常任理事国入りの件は象徴的ですが、日本が国際的に真の発言力や影響力を持つ「尊敬される国」になるためには、カネや物資を拠出したり、米国のアシスタントとして自衛隊を派遣することよりも、京都議定書の国際公約を達成することだと思います。これなら平和的で自国にプライドを持てる手段ですから、市民感情としても総論としてはコンセンサスを得やすいと思います。

しかも、国内の既存産業が単純な規制強化でダメージを受けることなく、むしろ環境対策の技術革新で国内経済を活性化しながら達成すれば、米国の反論を事実で堂々と退けることが出来ます。こういうやり方で米国をギャフンと言わせることこそ、世界中の喝采と尊敬を集める、最も平和的なアプローチと考えます。

しかし、問題は国際公約の達成です。12年で二酸化炭素を6%削減すると公約しながら、逆に8%増えているという現状は、極めて深刻だと思います。直感的には半減させるつもりで対処しないと達成できない気がします。例えばマイカーの走行距離をこれまでの半分に抑えて電車の移動にするとか、旧式のエンジンで排気量2000ccのマイカーを環境対応の1000ccのクルマに乗り換える、といった活動を全国民が足並み揃えて行う位の覚悟が要るのではないでしょうか?

企業活動で排出する二酸化炭素の規制強化に頼っても、案外、改善の余地が少ないのかも知れません。そうなると、目標達成に向けた「偉大な2歩目」は、我々一般市民の行動次第で、それが最高の近道、ということになりそうな気がするのです。

最近の喫煙者は肩身の狭い思いをしていますが、旧くてデカいエンジンのクルマに一人で乗って無意味な長距離ドライブをしていると、肩身が狭い思いをする・・・、といった風潮にならないとダメかな?という感じがします。

少なくとも社会のリーダーたる政治家や組織のお偉いさん方は率先して黒塗りの高級乗用車の移動をやめるべきです。小型のハイブリッドカーとか人力車、自転車で高級料亭に乗り付けないと、週刊誌に写真を撮られて国会で道義的責任を糾弾される、といった風潮になるべきです。

三輪自転車タクシー(ベロタクシー)といった業者は既にあるようですが、各自治体がフリーターやホームレスの人を集めて人力車や自転車タクシーの業者を立ち上げて、政治家や役人に人力車や三輪自転車での移動を義務づければ、一石二鳥、三鳥かも知れません。霞ヶ関近辺と銀座の移動なら時間的にもクルマと変わらない気がします。

しかし、このニュース、現実的には、ほとんどの人が無関心で他人事と思っていることでしょう。この先、規制や税制で面倒を被ることになれば拒絶反応を示す人もいるでしょう。「自分に関係ないところでやってくれ。志でメシが食えるか?自分がやるわけでもないクセに格好つけて余計な公約を勝手にしたのは誰だ?」と愚痴る人が現れても仕方ないことです。

ただ、私自身は、ある程度の覚悟をしています。マイカー移動を半減させたり、この機会にマイカーを手放すことも覚悟しています。石油ショック時代を思い起こす、あの手、この手の省エネ活動のような身近の工夫も、どうせやるなら知的で経済的に楽しくやろうと思っています。少なくとも不毛な憲法論議をするより、ずっとマシだと思います。

そして、何よりも米国に「ひと泡」吹かせたい、という反骨精神があるのです。米国の言いなりにならざるを得ない政府を愚痴る前に、誰に言われるでもなく、こんな心意気?を皆で示せるような日本であって欲しいな、と思うのです。一票を投じるより効果的かも知れません。


京都議定書、16日発効=温暖化防止に歴史的一歩 [ 02月15日 17時01分 ] 共同通信

 人類最大の脅威のひとつ、地球温暖化に対処するため、先進国に二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書が16日発効。多国間の協力で温暖化防止を目指す合意が、歴史的な国際法として最初の一歩を踏み出す。
 議定書は2008年から12年の間に、先進国全体の排出量を1990年に比べて少なくとも5%削減することを規定。日本はこの間に同6%削減すると国際公約した。だが、日本の03年度の排出量は逆に8%も増えており、目標達成に向け、対策の抜本的な見直しを迫られる。
 国内では環境省などが導入を求める環境税の議論が注目の的となり、議定書を拒否している最大の温室効果ガス排出国、米国を標的にした温暖化外交も活発化しそうだ。

by azatsu0422 | 2005-02-15 19:16 | 政治


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