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カテゴリ:スポーツ(特集・松井秀喜)( 46 )


2009年 12月 16日

私は変わらぬ気持ちで松井秀喜選手を応援します。

辛辣なNYファンとメディアから、これほどまでに惜しまれてチームを去る選手が松井秀喜選手であることを、心の中でずっと応援して来た者として誇りに思います。

ビジネスとして、人の生き様として考えても、私は最善の対応をしたと受け止めています。

松井秀喜選手の交渉には、いかにしたたかでも「がめつい」印象が無く、「守りに行った」消極的な姿勢もなく、常にフェアで挑戦的な印象を受けます。だからこそ、NYファンから素直に惜しまれるのだと思います。

そして、代理人のテレム氏の対応も松井秀喜選手を良く理解し、本人の意向にそったもので、テレム氏自身の目先のビジネスで「がめつく、がっつく」事なくフェアで合理的に対応したのではないでしょうか。そうであれば、私はテレム氏に感謝したい気持ちです。

本人が取材で語っている通り、DH専門の選手として定着するほど選手としての価値が低下して、将来の選択肢がどんどん限定されて行くでしょうから、とにかく来季は守備も打撃も高い価値のある選手としてアピールすることが最優先だと思います。

たとえ契約金額がヤンキース時代の半分になり、巨人時代より低くなっても、そして1年契約というリスクを背負ってでも、来季に打撃と守備で結果を出して、選手成績としてもトップに名を連ね、何と言ってもチームの優勝に貢献して、ワールド・シリーズで二年連続MVP・・・という結果になれば、もはや「マツイ」の価値と地位は不動になると思います。

そんな結果と実績を引っさげてヤンキースと再び契約し、再来年にファンに熱狂されながらNYへ凱旋して来る・・・といったシナリオだって、期待できると思います。DHとして買い叩かれてヤンキースにしがみつくよりも、ずっと建設的でチャレンジングな生き様と受け止めました。しかも、妙に欲張ってズルズルと交渉を長引かせずに、あらかじめ定めた骨太な考え方にそって素早く決着させたことに、来季を見据えて集中力を高める意図さえ感じます。

本人は、マツイならではの打撃の勘所を磨き上げて、それと共に、身体の衰えと怪我に負けない対応に集中し、徹底しているのではないでしょうか。

ということであれば、リスクを恐れず前向きで挑戦的な生き様が魅力的ですし、改めて尊敬できるのです。


「松井は赤い運命」テレム氏が激白した“決断の裏側”
2009年12月18日 17時00分 ( 2009年12月18日 19時29分更新 )

 最後はレッドソックスかエンゼルスだった-。エンゼルスに移籍した松井秀喜外野手(35)の代理人、アーン・テレム氏が16日、米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」に手記を発表し、松井の苦渋の決断について生々しく語っている。16日に入団発表した松井がエンゼルス入りを決めたのは13日の夜。決断の裏には、こんな出来事があった。
 テレム氏が発表したのは、「ゴジラが南カリフォルニアを揺るがせる」と題する手記。ヤンキースに残留を強く希望しながらも、厳しいFA情勢と自分の野球観を慎重にすり合わせて決断を下した松井の心情が詳しく説明されている。
 「ピンストライプを着たまま、現役を終えることを希望していたヒデキにとって、(ヤンキースタジアムのある)ブロンクスを去る決断は難しいものだった。ジーター、ポサダ、リベラ、ペティットら前の仲間を敬愛し、ニューヨークを自分の街として愛していたからだ」
 自らとの契約がヤンキースにとって優先事項でないことが分かった松井。重視したのは、勝つことと、勝てる良質のチームでプレーすることだった。
 「ヒデキはヤンキースでなければ、エンゼルスかレッドソックスを希望していた。レッドソックスはDHがいるので選択肢としては難しかった。エンゼルスはゲレロがFAだったので魅力的な選択となった。打って守るという完璧な選手でいたいという特別なプライドも持ち続けていた」
 13日の昼、松井とエンゼルスのソーシア監督(51)がテレム氏の自宅で会食したことが決定打となった。希望する外野守備のチャンスがあることを伝えられたことで、松井の気持ちは固まったという。
 「最終的にヒデキは、ヤンキースからの残留条件の提示を待つよりも、エンゼルスの提示した条件を受諾することを選択した。早く決めないとエンゼルスがオファーを引っ込めてしまう可能性もあり、結果的にもっと弱いチームに行く危険性もあった。そうなると、ワールドシリーズには出ることができない。ヒデキは13日の夜は寝ないで熟考し、FA市場というイス獲りゲームの中で、最後の結論を出した」
 第一条件とした「守備機会」とともに、ワールドシリーズMVPまで登り詰めた松井のプライドが、エンゼルス移籍へと突き動かした。


電撃移籍!!松井エンゼルスへ即断
2009年12月16日 08時00分 ( 2009年12月16日 08時21分更新 )

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)】米大リーグのヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていた松井秀喜外野手(35)が、イチロー外野手(36)が所属するマリナーズと同じア・リーグ西地区のエンゼルスへ移籍することになった。年俸650万ドル(約5億8000万円)の1年契約で電撃合意した。年俸は半減して巨人時代を下回るが、希望していたDH兼任での外野復帰を最優先。前夜、ヤ軍のブライアン・キャッシュマンGM(42)と最終交渉して決別を決意した。
 即断だった。前夜まで候補を3球団に絞っていた松井秀が、エンゼルス移籍を決意した。
 1年契約で年俸は650万ドル(約5億8000万円)。今季の1300万ドル(約11億5700万円)から半減するばかりか、巨人時代の年俸さえ下回る額で合意したのは、外野復帰の希望を最優先させたからだ。
 一昨年は右、昨年は左と両ひざにメスを入れたのも守備復帰のためだった。
 「守備をやるんだ、という気持ちは一時も薄れたことはない。今はできないけど、ひざがよくなれば必ずやる。その気持ちは常にあったし、今も薄れていません」とMVPを受賞したワールドシリーズ直後のインタビューでも外野への思いを吐露。1週間前にニューヨークからロサンゼルスに入り、自主トレを開始していた。
 そんな松井秀の要求に応えたのがエ軍だった。外野にはゴールドグラブ賞を9年連続で受賞しているトリー・ハンター(34)を筆頭に、元ヤンキースのボビー・アブレイユ(35)、フアン・リベラ(31)にゲリー・マシューズ(35)とベテラン4人が在籍。それでもトニー・リーギンスGM(42)はFAとなったウラジーミル・ゲレロ外野手(34)に代わるDH兼任ながら、左翼でも積極的に起用することを前夜までに確約した。
 ただ、今オフの補強で出遅れているエ軍は、松井秀に対して返答期限を設けた。今週中にもヤ軍が条件提示をしてマネーゲームになれば不利という読みもあった。
 ニューヨークに愛着がある松井秀は、代理人のアーン・テレム氏に対して、ヤ軍のブライアン・キャッシュマンGM(42)との最終交渉を要請。同氏は「(ウインターミーティング後の)週末はのんびりする」と日曜日の夕食中だったキャッシュマンGMに電話を入れて、残留オファーの有無を尋ねた。それだけ急いでいた。長期戦を想定していた同GMのDH固定の方針は変わらず、オファーには至らなかった。
 「自分たちが条件提示の準備をする前に、エ軍が積極的にアプローチして、厳しい決断を迫ったようだ。松井は素晴らしい人間だし、移籍したら寂しくなるだろう」。7年前に巨人からゴジラを獲得した同GMは、サンケイスポーツの取材に決別を認めた。
 日付が月曜日に代わり“ダークホース”だった球団からも返答が届いた。ジェーソン・ベイ外野手(31)がFA移籍すれば左翼が空くレッドソックス。最終候補の3球団に残っていたが、レ軍はブルワーズからFAのマイク・キャメロン外野手(36)と2年契約。同地区の宿敵に移籍してヤ軍と戦うプランは消えた。
 このままヤ軍からの残留オファーを待ち続けても起用法はDH専任。外野復帰を最優先するならエ軍しかなかった。今回のFA権を取得したときの初心を貫くため、ゴジラはピンストライプを脱ぐ決断を下した。
 前夜の「テレム-キャッシュマン会談」からおよそ24時間後、米メディアが『合意』の一報を流した。舞台裏はまさしく“電撃移籍”だった。


NY各紙「サヨナラ、ヒデキ」 惜別の記事掲載
2009年12月16日 09時40分 ( 2009年12月16日 09時41分更新 )

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ヤンキースからフリーエージェントとなり、エンゼルスとの契約に基本合意した松井秀喜外野手を取りあげたニューヨーク各紙(共同)

 【ニューヨーク共同】ニューヨークの新聞各紙は15日、ヤンキースからFAとなり、エンゼルスとの契約に基本合意した米大リーグの松井秀喜外野手を取りあげた。「サヨナラ、ヒデキ」(ニューヨーク・デーリーニューズ)、「ゴジラはディズニーランドへ」(ニューヨーク・ポスト)などの見出しを掲げた。ニューヨーク・タイムズはヤンキースでの7年間を記録や出来事で振り返る表を添えた記事を掲載した。

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by azatsu0422 | 2009-12-16 11:47 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2009年 11月 05日

有終の美!

最高の結果で本当に良かった。感激した。涙腺が緩んだ。マツイは苦境にくじけず、あらゆる雑音にも動じず辛抱して淡々と誠実に最善を尽くし、監督やチームメイトの信頼を得て、自らのバットでヤンキースをWシリーズ制覇に導いた。マツイは人生の夢を叶えた。

いかなる賞賛の言葉を尽くしても言い足りない。

良かった。本当に良かった。これまでの試練を思い起こすと・・・涙腺が緩む。

何てドラマチックなんだろう・・・。マツイと同じ時に生きていられて、誇りに思う。


松井秀、大活躍でMVPに ヤンキース、9年ぶり優勝 
2009年11月5日 14時07分 ( 2009年11月5日 14時52分更新 )

c0019485_16441441.jpg フィリーズを破ってワールドシリーズ優勝を果たし、喜ぶ松井秀(右から3人目)らヤンキースの選手たち=4日、ヤンキースタジアム(共同)

 【ニューヨーク共同】米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制=4戦先勝)は4日、ニューヨークのヤンキースタジアムで第6戦が行われ、ヤンキース(ア・リーグ優勝)が松井秀喜外野手の6打点の活躍で2連覇を狙ったフィリーズ(ナ・リーグ優勝)を7―3で下し、4勝2敗で9年ぶり27度目のワールドチャンピオンに輝いた。松井秀は、同シリーズで日本選手初の最優秀選手(MVP)に選ばれた。

<大リーグ>ヤンキースがWシリーズ優勝 松井秀がMVPに
2009年11月5日 13時52分 ( 2009年11月5日 14時04分更新 )

 【ニューヨーク小坂大】米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は4日、当地のヤンキースタジアムでヤンキース(ア・リーグ)とフィリーズ(ナ・リーグ)の第6戦が行われ、ヤンキースが松井秀喜(35)の1試合3安打6打点の活躍で7―3とフィリーズを降し、通算4勝2敗として9年ぶり27回目の優勝を果たした。松井秀はワールドシリーズ通算打率6割1分5厘、打点8の活躍で日本人初の最優秀選手(MVP)に選ばれた。松井秀の1試合6打点は、1960年のボビー・リチャードソン(ヤンキース)に並ぶワールドシリーズ・タイ記録。

 ◇松井秀、1試合6打点…Wシリーズ・タイ記録

 ヤンキースは第3戦から中3日の左腕ペティット、フィリーズは右腕マルティネスの両ベテラン投手が先発した。松井秀は二回無死一塁で迎えた第1打席に今シリーズ3本目、プレーオフ4本目の本塁打となる右越え2ランを放った。

 フィリーズは三回、1点を返した。ヤンキースは三回2死満塁から松井秀が2点適時中前打を放った。五回にはテシェイラの中前適時打、松井秀の右中間2点適時二塁打で3点を加点。フィリーズは六回、ハワードの左越え2点本塁打で2点を返した。ヤンキースは守護神・リベラを投入し、逃げ切った。

 松井秀はプロ野球・巨人からヤンキースに移籍した03年以来2度目のワールドシリーズ出場で7年目にして悲願の世界一に輝いた。

 ▽松井秀喜の話 最高ですね。この日のため1年間頑張ってきた。自分でも納得です。(MVPに)夢みたいです。長かったですね。どんなときも野球がしたい、いいプレーしたいとやってきた。つらいときはなかった。

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by azatsu0422 | 2009-11-05 14:12 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2009年 06月 03日

たとえ有終の美になっても、マツイをヤンキースの優勝に貢献させたい!

松井秀喜選手ほど勤勉・誠実でストイックな姿勢で野球に取り組み、順境・逆境のいずれにおいても利他的であり、控え目な態度で淡々と最善を尽くして来た野球選手がいるのでしょうか。

松井選手は、ON(王・長嶋)はもとより、ベーブ・ルースやルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオの名前が挙がっても、「現代にはマツイがいる!」と並び称せられる選手になると期待していましたが、ヤンキースの選手としては人の子であると認めざるを得ない状況にあります。すなわち、「ヤンキース・ファンの永遠の語り草になる、大一番で勝敗が決まる場面での神がかったプレイ」という神話をいくつも残し、そして「前人未到の大記録」を残す資格のある選手だと思っていました。

松井選手の努力と真摯な態度が必ずしも「期待以上の結果」として報われない状況は、誠に残念でなりません。「マツイのように生きれば、夢は叶う。」と思いたいのです。控え目な松井選手が唯一、こだわった自己主張が「ヤンキースの選手としてヤンキースの優勝に貢献すること」であるならば、せめて一度は夢を叶えて欲しいものです。

今後、トーリ監督を慕ってプレーを続けるのも、状況と条件がかみあえば素晴らしいとは思いますが、今季ヤンキースでワールドシリーズ制覇したらスパっと引退しても、いいじゃないですか?松井選手には、必ずしもプロ野球にこだわらず、しがみつかず、軽薄な世俗とは一線を画した生き様を期待しています。例えば、人づくりとか教育で社会貢献して欲しいな、と思っています。


「延長可能性ほぼゼロ」…松井ヤンキース今季限り
2009年6月2日 17時00分 ( 2009年6月2日 17時22分更新 )

 ヤンキースとの契約最終年を迎えた松井秀喜外野手(34)の来季契約延長について、ニューヨークのメディアが厳しい見方を強めている。ニューヨークポスト紙は1日、「マツイが今季、いかなる活躍をしようとも契約延長の可能性はほとんどゼロだ」と報じた。この日、松井はインディアンス戦の先発を外れ、7回に代打で起用され四球を選んだが、すぐに代走を送られた。ピンストライプをかけた松井の戦いが窮地に追い込まれている。
 この日の先発オーダーに松井の名前はなかった。指名打者(DH)にはAロドリゲス内野手。相手先発が左腕の場合、松井は頻繁に外されてしまうのが現状。通常の休養日であっても、契約最終年だけに、休みの重さはこれまでと違っている。
 試合前には守備練習をこなしたが、ノックはゴロだけ。「まだこわごわやっている。足をしっかりすることが一番で、もう少し体調が良くなってしっかり守れればいい」。試合では、1-1の7回1死無走者で代打で出場、2番手右腕からストレートの四球を選び、代走と交代。結果的に勝ち越しにつながった。だが、5月に痛めた右太もも裏が万全でないのは明らかだった。
 昨オフまでに両膝の手術を終え、完璧な体調で契約最終年を迎えた今季。5月は5本塁打ながら月間打率は大リーグ7年間で最低の.241。苦戦する姿も目立つ。

【貢献度評価も】
 故障を抱えながら7年間に渡って主力打者として活躍している松井だけに、そろそろ再契約交渉が始まってもおかしくない時期でもある。日本の大リーグファンをヤンキースタジアムへ誘ってきた松井に対し、ニューヨークポスト紙(5月31日付)は、来季契約について厳しい事実をつきつけている。
 ベテランのジョエル・シャーマン記者は、コラムの中で松井の再契約情報について、「ヤンキースの数人のオフィシャル(首脳)は、松井が今季どんな活躍をしても、来年チームに戻ることはほぼ確実にないだろうと私に告げている」と、再契約が事実上難しい状況にあることを明記した。
 ヤンキースは主力選手の高齢化が進んでおり、松井だけのためにDHを空けておくことができないのが現状。ポサダ捕手、ジーター内野手、Aロドリゲス内野手ら松井以上の大型契約とチームへの貢献度を誇るベテラン人気選手たちを維持するためにも、松井の来季の居場所を見つけるのは難しくなっている。

【高年棒、DH限定ネック】
 松井の打撃に関してはチーム首脳も、「基本的に心配はしていない。体調さえよければ、これまで通りしぶとい打撃で結果を出してくれることは間違いない」と評価は変わっていないが、年間1300万ドル(約12億円)という大リーグの中でも高額選手。故障の影響で走塁と守備に不安があるだけに、よほどの打撃をしない限り、再契約への道は険しい。
 折からの経済不況、さらには松井と同様の打撃型ベテラン野手が大リーグには大量にあふれている。松井のようなDHタイプのベテラン野手の生き残りは、他球団への移籍の可能性を含めても難しい。
 シャーマン記者は1日にも同様のヤンキース内部情報を公表。「松井がどんなに良い成績で今季を終え、日本マーケットに関して存在感を示したとしても、再契約の可能性はほとんどゼロであるとヤンキース首脳は言っている」と強調した。
 ヤンキースの試合中継を担当している専門TV局「YES」の公式ホームページも1日、「ヒデキにとっては最後のピンストライプを身につけてのシーズン」とする記事を掲載した。
 今季シーズン前、松井はピンストライプをかけた契約最終年について、「このままでは(ヤンキースは更新)しないでしょう」と話し、覚悟を決めてシーズンに臨んでもいた。12日に35歳となる松井の野球人生と大リーグ生活は、大きな節目を迎えることが避けられない状況となっている。
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by azatsu0422 | 2009-06-03 06:41 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2007年 10月 08日

流れを変えた、松井秀選手の激走。

膝の故障を抱えて、マツイは明らかに調子を落としているように見えました。先発出場を危ぶむ記事もありました。しかし、マツイは出場しました。
舞台裏では、きっと、トーリ監督のアツい期待とクールな計算、マツイの静かな闘志の心の交流がドラマチックに展開されていたのでしょう。

インディアンス戦2連敗で後が無く、3戦目の序盤は先発クレメンスが打ち込まれて、もはやこれまで…という沈滞した雰囲気さえ感じ始めていました。

そんな時…。マツイの第一打席。何となく痛々しく見えました。
松井秀選手の打球は打った瞬間、ボテボテの2ゴロに思えましたが…文字通り必死に走る姿が画面いっぱいに映し出され…そして、痛々しさを超える期待感につながった瞬間、内野安打に。

そして、5回はレフト前ヒットで打線に火がつき、デーモンの逆転HRが飛び出した瞬間の、ベンチから飛び出した松井秀選手の歓喜の姿…。マツイの純粋な気持ちを改めて実感しました。

「最期まで決して諦めない。」「チームの勝利のために最善を尽くす。」って、
こういうことなんだよなぁ…。

誰の論評を待つまでもなく誰が何と言おうが、私はこの試合で松井秀選手がチームの流れを変えて勝利に導いたと確信できます。

マツイを起点に皆の力で、何とか…あと2戦の連勝まで力が及びますように!


試合総括・スコアボード


松井秀、勝利呼ぶ2安打3得点! ヤンキース踏みとどまる

 ゴジラ、崖っぷちヤンキースを救う!――米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜は8日(日本時間)、本拠地ヤンキー・スタジアムでインディアンスとのプレーオフ地区シリーズ第3戦に「7番・DH」で先発出場、2安打2四球3得点の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。ヤンキースは8-4で逆転勝利を遂げ、対戦成績を1勝2敗とした。
 松井は3回の第1打席、セカンド内野安打で出塁後に1得点。5回の第2打席はレフト前ヒットで出塁し、1得点。6回の第3打席は敬遠四球で出塁後、1得点。8回の第4打席は四球だった。
 試合は2点を追いかけるヤンキースが5回、松井のヒットを皮切りに一気に逆転。3長短打で1点を返すと、デーモンがライトスタンドへ3ランを放った。息を吹き返したヤンキース打線は、6回にも3点を追加。一方、先発の右腕クレメンスが3回途中で負傷降板となるも、ヒューズ、チェンバレン、リベラの継投でインディアンスの反撃を断った。
[ スポーツナビ 2007年10月8日 11:21 ]


松井秀、スタメン落ちの危機

 米大リーグ、ヤンキースは5日(現地時間)、インディアンスとの地区シリーズで2連敗を喫し、2年連続地区シリーズ敗退の危機に立たされた。そんな中、2戦連続指名打者としてスタメン起用されながらも、いまだ無安打の松井秀喜がスタメン落ちする可能性が出てきた。
 ニューヨーク地元紙『デイリー・ニュース』は6日、第3戦ではインディアンス先発ジェイク・ウエストブルックから通算14打数6安打と相性のいいジェイソン・ジアンビーを指名打者で起用する可能性を報じた。また同紙によると、ジョー・トーリ監督が「(松井は)今まで接した中で最も予想しづらい選手だ。スランプかと思えば、突然打ち始めることがある」と、松井の復活に期待する一方で、第3戦のオーダーについては「まだ決めていない」と言葉を濁しているという。
 シーズン最後の10打席で1安打に終わった松井には、同シリーズ前にもスタメン落ちの可能性が取りざたされていた。このままヤンキースが敗退すれば、松井の戦犯扱いも免れない状況だが、果たして第3戦はどのような結末を迎えるのか。“ゴジラの逆襲”に期待したい。
-Kotaro Okada-
[ スポーツナビ 2007年10月7日 16:43 ]
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by azatsu0422 | 2007-10-08 11:42 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2007年 09月 25日

ハジけろ!井川!

常勝NYの選手として、井川投手はとっくに放り出されても仕方ない状況ですが、大事な一戦に先発の可能性があるとのこと。大リーグの日本人選手の中には、そこそこ結果を出していてもビジネスとして簡単に放り出されてしまう人がいるのに、今季あれだけ世間を失望させておきながら先発投手を任されるとは、何と幸運なことでしょう。

しかも、新人選手ならではの仮装の悪戯をされ、チームメートとして受け入れられているのですから、これで感激しなければバチが当たると思います。

井川投手には、阪神のエースを背負って来たという自負やプライドがあるのかも知れませんし、大リーグで成功して当然という気負いがあるのかも知れませんが、カッコつけ過ぎだったと思います。酷い英語でキザったらしく寒い自己紹介をするくらいなら、メディアの前でも人なつっこく屈託無く笑い飛ばして、明るくハジけて関西仕込みのボケをかませば良いのでは?井川投手が真面目な選手であることを周りが十分に理解しているからこそ、今の立場があると思うのです。求められるのはアメリカ流の「リラックス」でしょう。

カッコ良くまとめようと思うほど、身体的にも精神的にも硬くなってしまうものです。
次の先発では、胸のすくような結果を出すしかありません。無難にまとめようという気持ちでは、たとえ1~2点に抑えて運良く勝てたとしても、評価されないでしょう。クレメンス投手に「NYにはイガワがいるから、俺は安心して引退できる。」と言わせるほどの投球をして欲しいものです。

そして、どうせ散るなら、明るく、クールに、伸び伸び投げて欲しいと願っています。結局、その方が活路は開けると思うのです。


井川、先発の可能性急浮上 26日のデビルレイズ戦 [ 09月25日 09時15分 ]
共同通信

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新人仮装で「オズの魔法使い」に登場する羽の生えたサルの姿で遠征に出発するヤンキースの井川。左は松井秀=24日、ヤンキースタジアム(共同)



 【ニューヨーク24日共同】米大リーグ、ヤンキースの井川慶投手が25日(日本時間26日)にセントピーターズバーグで行われるデビルレイズ戦に先発する可能性が急浮上した。ロジャー・クレメンス投手が先発予定だが、痛めている左太ももの痛みがひかずに登板回避が濃厚。井川は24日に先発の準備を命じられたとみられる。最後に先発登板したのは、7月26日のロイヤルズ戦。


<大リーグ>ヤンキースのプレーオフ進出決定は持ち越し [ 09月25日 11時11分 ]

 【ニューヨーク高橋秀明】米大リーグは24日、各地で行われ、ア・リーグ東地区2位のヤンキースは当地でブルージェイズと対戦し、1―4で敗れた。プレーオフ進出決定は25日(日本時間26日)以降に持ち越しとなり、試合のなかった首位レッドソックスとの差は2ゲームとなった。松井秀は5番・左翼で先発して2安打を放ち、打率を2割8分9厘に上げた。
 カージナルスの田口はブルワーズ戦に5番・左翼で先発し、四回に右前打を放った。イチローと城島のマリナーズ、井口のフィリーズ、岩村のデビルレイズ、松井稼のロッキーズは試合がなかった。
 ◇「最後まで戦う」…松井秀喜
 今季本拠地最終戦で打線が6安打1得点と振るわず、試合を落としたヤンキース。逆転地区優勝を目指すうえでは痛恨の1敗となったが、トーリ監督の唯一の収穫は、松井秀の打撃が軌道に乗ってきたことだ。「マツイは逆方向に安打が出ている」と、プレーオフに向けて明るい表情を見せた。
 四回の第2打席で右中間へ二塁打を放った後、六回の第3打席で左前打。2試合ぶりの複数安打を放ったが、松井自身の納得の一打もトーリ監督が指摘した左前打だった。ワンバウンドでスタンドに入った二塁打は「詰まりぎみだったので、あそこまで飛ぶとは思わなかった」と振り返ったが、左前打については「カーブをうまく打てた」。強引さがないのが、好調の証(あかし)だ。
 ワイルドカード争いでは2位のタイガースを引き離して優位に立つが、試合がなかった首位レッドソックスとの差は2.0ゲーム差に広がった。デビルレイズ、オリオールズとの今季最後の6連戦で、逆転はあるのか。「最後まで戦う」と、松井は言った。【高橋秀明】
 ○…ヤンキースの井川が25日のデビルレイズ戦に先発する可能性が高まった。クレメンスが左太もも痛で登板を回避する可能性が出てきたためで、井川が先発すれば、7月26日のロイヤルズ戦以来となる。24日は新人選手に仮装をさせる大リーグ恒例行事に臨んだ井川は、「オズの魔法使い」に登場する羽の生えたサルの姿で遠征先のフロリダ州へ出発したが「(仮装を)心から楽しみにしていたが、楽しめないのが残念」。逆転優勝の可能性がある中での大役にお祭り気分ともいかない様子で、「投げるからには全力でアウトを取りたい」と、サルの衣装のまま決意を語った。
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by azatsu0422 | 2007-09-25 12:27 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2007年 09月 24日

NYの「マツイ」を総括する記事

松井秀選手をずっと応援して来ましたが、個々の試合に対する所感は偉大なブロガーのエントリーを読めば、十分に私の気が済んでしまうので、書かなくなってしまいました。
一方、松井秀選手は今後も永遠に不滅のヤンキースと信じていますが、「これまでNYでマツイはどんな選手だったか?」総括するなら、まさにこういうことだと思えるコラムがありましたので、私の永久保存版として残しておきます。
素晴らしい記事を、ありがとう!


松井秀喜「打点の才能」 メジャー5年で4度目の100打点へ
2007年09月21日 (奥田秀樹)

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7月29日(現地時間)のオリオールズ戦では無安打で3打点を挙げ、チームの勝利に貢献した松井秀
【 (C)Getty Images/AFLO 】







新人の年から3年連続100打点
 松井秀喜の才能は走者をかえすことにある。
 1940年以降にメジャーデビューした選手の中で、新人の年から3年連続100打点を挙げたのはカージナルスのアルバート・プホルスと松井しかいない。
 そのプホルスは今年7年連続に近づきつつある。 松井も昨年のけがの長期欠場(111試合欠場、打点29)さえなければ、今年で5年連続100打点を挙げていたことだろう。今季は21日現在(日本時間)で99打点を挙げ、100打点へあと「1」としている。
「無死か1死、走者三塁のケースで、ヤンキースで一番頼りになるのはマツイだ。確実に点を取ってくれる」
 とジョー・トーリ監督はいつも言う。
 いわゆる「イージーなラン(簡単な打点)」である。だがドン・マッティングリーベンチコーチはこう説明する。
「イージーと言うけど、それがなかなかできないのが野球なんだ。力が入ってついついポップフライやボテボテのゴロ、あるいは空振り三振に倒れてしまう。そして取れるときに取っておかなかったことで、試合の流れが悪い方に向いてしまう。ヒデキはこんなケースできっちり役目を果たす」
 いつもこう説明されるのだが、「だけどなあ」である。日本人にとっては「松井=ホームラン」、こういう場面で柵越えを期待してしまうからだ。マッティングリーは「野球ではホームランが脚光を浴びるけど、試合そのものは1、2点差で勝負がつくことが多い。彼は勝負に徹する本物のプロフェッショナルなのだ」と繰り返し言うのである。

機械のように正確な「打点マシーン」
 典型的な試合が7月29日(現地時間)のオリオールズ戦だった。本人も記憶にないという、無安打で3打点を挙げた珍しい試合である。
 第1打席、初回1死満塁。前の打者4番アレックス・ロドリゲスは通算500号にあと一本で、力が入っていたのだろう。前の試合が3三振、このときも低めのボール球に手を出し空振り三振。投手は205センチの豪腕ダニエル・カブレラだった。オリオールズのレオ・マゾーニ投手コーチが解説する。
「あの場面、狙っていたのはゴロを打たせての併殺だった。そのためにはストライクを先行させなければいけないのに2ボールにしてしまった。松井はああいう場面、ホームランを狙わず確実に外野フライを打ち上げるバッティングをする。だからミスが少ない。ストライクを取りにいけばやられてしまう」
 内寄りの速球を右中間に犠牲フライ、先制点である。『YESネットワーク』の解説者、アル・ライターは「PRODUCTIVE OUT(実りあるアウト)」とたたえる。この言葉は松井を語るとき頻繁に使われる。
 マゾーニは松井を「RBI(打点)マシーン」と呼んだ。試合の状況、相手投手の特徴を頭に入れ、どういった攻め方をしてくるか読み、それに即してゴロを打ったり、フライを打ち上げたりしてくるからだ。機械のように正確に仕事をする。
「もっとも、カブレラのようなタイプはやりにくいと思うよ。荒れ球だから、どこにボールが行くか分からない。すっぽ抜けたり、体に来たり。ZERO IN(照準を合わせる)が難しいよ」

「GREAT、ヒデキは素晴らしかった」
 第2打席は先頭打者で空振り三振。第3打席は無死一、二塁で初球打ちのショートフライだった。第4打席は7回。序盤の4-0のリードが、4-3と1点差に迫らた場面で迎えた。
 無死ニ、三塁から、3番ボビー・アブレイユがピッチャーゴロで1死ニ、三塁。ロドリゲス敬遠で1死満塁である。投手は左腕、ジョン・パリッシュに代わっている。
「あの場面も併殺狙い。初球は絶対に外角低めに投げないといけない。ところが内角に行ってしまった」
 と苦々しげなマゾーニコーチ。松井は難なく速球をセンターに打ち上げ5-3となった。貴重な追加点。ライターが再び「PRODUCTIVE OUT」と解説する。
 第5打席は8回1死満塁。投手はダニス・バエス。得点は8-4。外のツーシームを引っ掛け、詰まったセカンドゴロ。それが3つ目の打点で試合は9-4。ダメ押し点だった。
 試合後、筆者は物足りないと感じていた。満塁が3度、ニ、三塁が1度、それでヒットがゼロである。だがトーリ監督は「GREAT、ヒデキは素晴らしかった」と称賛していたのである。松井という選手の価値について、考え直さないといけないなと思ったものだ。

レ軍コーチ「うちにも欲しい選手」
 松井の100打点については以前から冷めた見方がある。出塁率の高い打者がそろうヤンキースで5番を打てば、自然に100打点に届くというものだ。2番デレック・ジーターは通算出塁率3割8分8厘、3番アブレイユは4割8厘、4番ロドリゲスは3割8分8厘(今季は4割1分4厘)である。松井が打席に立つときは、たいてい走者がいる。
 だが、トーリ監督はそうは見ていないし、ライバルチームも敬意を払う。レッドソックスのジョン・ファレル投手コーチは「松井のような打者をうちにも欲しい」と話した。レ軍は今季、ヤ軍とほぼ同じ数の走者を出しているが、拙攻が多く、得点は100近く少ないからだ。
「松井に投げるときはひとつの攻め方だけでは駄目。打席ごとに変えてくるだけでなく、1球1球アジャストしてくるからね。スピードを変え、配球を変え、それでも彼はこっちの狙いを読み取り、これで打ち取れると思った球をしっかり打ち返してくる」
 “CAT&MOUSE GAME”(いたちごっこ)である。松井もメジャー5年目、相手の投手のことは頭に入っているし、相手も松井のことは分かっている。

50本塁打も可能だが…
 ファレルは松井のバットスピードは速いしパワーがあるから、ホームランだけを狙えば日本時代のように50本も可能だと話す。マッティングリーも「ヒデキがずっとメジャーでやっていたら、今頃400本は打っていただろう」と言う。 だが点取り屋に徹している。
 マッティングリーは「野球のシーズンはゴルフのマッチプレーに似ている。すべてのホールは別々で、ポイントがいい方が一つ一つ取っていき、たくさんのホールを取った方が優勝を勝ち取る。ヒデキはバットで大きな役割を果たしている。ホームランはゲームの副産物にすぎない」と言う。
 点取り屋としての松井がどれだけ相手に嫌がられているかのひとつの指標は、前を打つロドリゲスの敬遠の数である。本塁打(52)と打点部門(142)でトップに立つメジャー最強のスラッガーが、敬遠わずか9個(リーグ25位)。どの監督も走者をためて松井と勝負をしたくないと思っているのだ。ロドリゲスも「ヒデキが5番にいることで、相手投手は自分と勝負してくれる。彼の存在は大きい」と認めているのである。

弱点は“好不調の波”

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25号を放つなど、華々しい復活を見せている松井秀【 写真は共同 】





 そんな松井の弱点は「STREAKY(むらがある)」なところかもしれない。調子のいいとき、悪いときがはっきりしている。7月は初の月間MVPに輝き、28試合でリーグ1位の13本塁打、31得点。打率は3割4分5厘、28打点だった。ところが8月26日から9月15日までは17試合でヒット9本、打率は3割8分から2割8分9厘と2分落ちている。
 7月下旬、カンザスシティーでヤンキースのケビン・ロング打撃コーチと話していたとき「ヒデキは3分打率を上げたかと思うと、2分落としたりする。調子の波は誰にでもあるが、悪いときをなるべく短くできれば」と話していた。
 その危惧(きぐ)が現実になった。7月1日の時点で2割6分9厘だった打率は7月、8月序盤の好調で4分も上がったが、そこから2分落ちたのである。

スランプから復活へ
 最近のスランプは右ひざの悪化と疲労が原因だった。 ニューヨークの記者は「打撃のメカニックは悪くない。その代わりバットスピードが落ちている。ボールはよく見えているけど、振りがシャープじゃないからタイミングが合わない」と説明していた。33歳はもはや若くはない。高度なパフォーマンスを維持するには、これまで以上に体調維持に注意しなければならない。9月16日(現地時間)のレッドソックス戦では屈辱のスタメン落ちである。
 だがその翌日から、RBIマシーンは華々しく復活した。オリオールズ3連戦、17日は8月8日以来147打席ぶりの本塁打で、2-2の3回に勝ち越し。ヤ軍はそのままリードを保って勝った。18日は4回1死ニ、三塁から、走者一掃の先制二塁打。7回も1死一、三塁からレフト前ヒットで1打点。8月19日以来の3打点だった。19日も2回に先制ソロ本塁打で2対1の勝利。3試合連続V打点である。痛みと付き合いながら、結果を出している。
 7月に13本のホームランを打ったとき、ある記者が「本当のホームラン打者としてのスイッチが入ったのでは、とアメリカ人記者が言ってましたよ」と尋ねると「日本でもそんなスイッチが入ったことはない。入ってみたいですねえ、そんなスイッチ」と笑っていた。スイッチを見つけたわけではない。だが調子は上がってきた。そしてヤンキースは最後の戦いに臨むのである。


松井100打点大台よりチーム愛…イチローとは対照的
[ 09月22日 17時05分 ] 夕刊フジ

c0019485_720898.jpg 【ニューヨーク=本間普喜】ヤンキースは21日、ブルージェイズと対戦。4点ビハインドから9回裏の土壇場で追いつき、延長戦に突入した。松井秀喜外野手は5番DHで先発出場し、9回の第4打席まで、メジャーで最も「天敵」としている相手先発ハラデーの前に無安打だった。
 4点を追うヤンキースが9回に粘りを見せた。1死一、三塁からAロッドのタイムリーでまず1点。なお1死一、二塁で松井は初球を打って二ゴロに倒れたが、2死二、三塁からポサダの二ゴロが敵失を誘って2点目を奪い、好投していたハラデーをKOした。さらに、代わった2番手ダウンズからカノ、ジアンビが連続タイムリーを放って、同点に追いついた。
 ついに、“大台”が目前に迫ってきた松井はこの日、ハラデイの前に無安打だったが、今季通算打点は「99」。2年ぶりとなる100打点突破は時間の問題だ。
 「100打点というのは一つの目安ではありますけど、それを目標にやっているわけではない。シーズン中に自分の数字をどうこう思うことはないですね。シーズンが終わってから反省はしますけど。100打点というのは、周りが評価してくれるのなら、それに越したことはない」
 松井としては、あくまでもチームの勝利が最優先。イチローが「200安打は周りを納得させるために必要な数字」と言い切っているのとは対照的だ。
 果たして、どちらの“姿勢”が本来あるべき姿なのかは、意見の分かれるところだろうが、この松井のプレースタイルは、入団以来、全くぶれていない。
 そして、松井の献身的なプレーも手伝って、チームはついに、地区優勝をうかがうところまで登りつめた。
 イチローが数々の華麗なプレーでファンを魅了するのに対して、松井はどうしても地味な印象を受ける。ときに、“鈍くさい”とまで感じられるほど…。だが、地味ながらもチームの勝利を第一に考えるスタイルに、多くのファンが共感を覚えているのも事実だ。
 レギュラーシーズンは、残り10試合を切った。「目の前の一戦一戦に集中して、最後の最後まで優勝をあきらめない」と松井はいう。14.5ゲーム差からの大逆転劇。“奇跡”が現実のものとなるようなら、松井への評価は改めて高まることになる。松井がラストスパートをかける。
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by azatsu0422 | 2007-09-24 07:00 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2007年 04月 04日

イヤな予感…

「カズミアの投球にうまくやられたという感じ」とのこと。オープン戦から言えば松井秀選手自身の調子は悪くないハズなので、逆に言えば微修正で済まされない弱点を突かれてしまったということでしょうか。
そうなると、松井秀選手の弱点は当然、他チームにも悟られているでしょから、状況は深刻なのでは?せめて、どこが弱点なのか?という分析がすぐに出来れば良いのですが…。
ヤンキースにデビューしたシーズンだったと思いますが、シーズン序盤の頃、打撃好調なチームメイトに取り残されて松井秀選手が一人で湿っていたのを思い出します。
あの頃とは何もかも状況が違いますが、容赦ない周囲の雑音と相まって、松井秀選手に焦りが出たとき、弱点を修正しようとして全体のバランスを崩すのではないか…?
もしくは、心優しいお人柄なので、故郷の地震で何か精神的に集中できない事情があるのでは…?
松井秀選手に限って精神面で全体のバランスを崩すとは思えませんが、いずれにせよ松井秀選手の弱点を突かれているということなら、その修正で調子そのものを落とさないように…と祈るばかりです。


松井春の珍事も吉兆? 開幕初の3タコ、1人音なし [ 04月03日 17時05分 ] 夕刊フジ

 【ニューヨーク=本間普喜】ヤンキースVsデビルレイズの開幕戦が2日、ヤンキースタジアムで行われ、ヤンキースが9-5でデビルレイズを下し、3年連続開幕戦勝利を飾った。ヤンキース・松井秀喜外野手は「6番・左翼」で先発し、四球、一ゴロ、三振、左飛で3打数無安打。松井が開幕戦でノーヒットだったのは5年目にして初めての“珍事”だ。一方、デビルレイズ・岩村明憲内野手は「6番・三塁」で先発し、遊撃失策、四球、左前打、二ゴロで3打数1安打だった。
 この日のヤンキースタジアムには開幕を待ちわびたファン5万5035人が詰めかけた。日本からの報道陣も60人を超え、松井Vs岩村の初対決に注目が集まった。
 先制したのはヤンキース。初回2死二、三塁の場面で、ジアンビが中前へタイムリーを放ち、2点を入れた。
 2回にデビルレイズが反撃。1死から岩村の当たりはショート正面へ飛んだが、ジーターがこれを一塁へ悪送球。岩村は俊足を生かし、一気に二塁に達した。2死後、アプトンの中前適時打で岩村が還り、デビルレイズの初得点を挙げた。
 ヤンキースは4回にポサダの1号ソロで3-1とするが、5回に先発のパバーノがデュークスにソロホームランを浴びたのをきっかけに、4点を失い、3-5と逆転された。
 しかし、ここからヤンキースが持ち前の粘り強さを見せる。6回、ポサダ、カノの連打、フェルプスの送りバントの後、ジーターが中前へ2点タイムリー。試合を振り出しに戻した。7回にはジアンビのタイムリーで1点を勝ち越し。8回にはアブレイユのタイムリー、Aロッドの2ランで3点を加え試合を決めた。試合後、トーリ監督は、「このぐらいの小差ならば、われわれは逆転できる力を持っている」と満足げ。終わってみれば、ヤンキース打線は12安打の猛攻。改めて、その強力打線を証明してみせた格好だ。
 だが、そんな中で、一人だけ蚊帳の外に置かれたのが松井。1回の第1打席は四球、3回の第2打席は一ゴロ、5回の第3打席は空振り三振、7回の第4打席は左飛に打ち取られた。先発した選手の中で、ヒットが出なかったのは松井1人だけという状況だ。
 松井は、過去4年連続して開幕戦でヒットを放っており、好スタートを切るのが通例だった。しかも相手は相性のいいデビルレイズ。それでも松井のバットから快音が聞かれることはなかった。
 試合後の松井は、「(デビルレイズ先発の)カズミアの投球にうまくやられたという感じで、ちょっとダメでしたね。あさってから仕切り直しで、また新たな気持ちで試合に臨みたいと思います」とさすがに悔しそう。
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by azatsu0422 | 2007-04-04 09:34 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2007年 02月 20日

清々しい対談。

これまで断片的に報道を見聞きして来た限り、井川選手はいつも仏頂面で不器用な物腰をしていて損しているなぁ~…という印象と先入観を抱いていました。それだけに、井川選手がヤンキースに入った時も、とりあえず自ら積極的に機会を設けて松井秀選手へ挨拶に行かなくていいのかよ…という心配をしていました。一部のスポーツ紙や揉め事大好きな夕刊紙も、そんな雰囲気を煽っていた気がするし…。
でも、松井秀選手の「ワールドシリーズ制覇」という錦の御旗の下で一貫した言動と寛容さが、あらゆる懸念を払拭してくれた気がします。
そんな爽やかな読後感を残してくれた、この対談企画に感謝!


ゴジラが打倒レ軍&世界一奪回へ井川に送る「3カ条」 [ 02月20日 08時05分 ]
サンケイスポーツ

c0019485_11224378.jpg 【タンパ(米フロリダ州)18日(日本時間19日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(32)と井川慶投手(27)が、サンケイスポーツ企画の対談で初めて顔を合わせ、熱く語り合った。今季でメジャー5年目の松井秀が、“ルーキー”の井川に対し、(1)オープン戦終了までは焦るな(2)メジャーのストライクゾーンをつかめ(3)ニューヨークの厳しいメディアから逃げるな-などをアドバイス。松坂大輔投手(26)が加入した宿敵レッドソックスの打倒と世界一を誓い合った。
 先輩の松井秀が笑い、新人の井川がうなずく。ついに実現した2人の初対面。海辺のコンドミニアム(マンション)の一室で、ミネラルウオーターの入ったグラスを傾けながら話は弾んだ。
 井川が「オープン戦でしっかり投げられるか不安なんです」と本音を漏らすと、松井秀がすかさず答えを出した。
 「4月のシーズン開幕までがキャンプという認識を持っておいたらいい。焦る必要はない。多少、余裕を持っておいてもいいと思うよ」
 過去4年間の経験がある松井秀の金言に井川も安心した様子。さらに「メジャーをテレビで見ているときはストライクゾーンしか見ていませんでした。審判の癖をつかむのもポイントだと思います。審判の名前でストライクゾーンの位置がわかっていました」という井川の研究熱心さに松井秀も感心した様子だ。
 「ストライクゾーンの日米の違いをつかむのは大切。井川君はコントロールがいいから、うまく使えるんじゃないですか。バッターとしてはボール1、2個分、外に広い。それに高めは(ストライクを)とらない」と松井秀。制球力のある井川には外角や低めに広いストライクゾーンが有利に働くと分析した。
 また松井は入団1年目の不振時に地元紙から「ゴロキング」などと厳しく批判された経験をふまえ「(取材から)逃げたりしないほうがいい。傷に塩を塗り込む質問もしてくるが説明して真摯(しんし)に話せば大丈夫」とニューヨークの厳しいメディア対策を伝授。最後は宿敵のレッドソックス戦の話題へと進んだ。
 松井秀「(松坂と)対決と見られるのはしようがないですが、あくまでもヤンキース対レッドソックス。松坂選手が投げたとしても一緒。盛り上がりという意味では阪神対巨人よりもすごいかもしれません。井川君は巨人阪神戦で何度も投げているのだろうし、多少の免疫みたいなものはあるんじゃないですか。問題ないと思いますよ」
 井川「(松坂への)意識はないですよ。ヤンキースの勝利のために投げるだけです。どういう感じなのか体験はしてみたいです」
 約1時間の対談後、2人は手を握りあった。初対面から、共通の目標である『世界一』に向けて心を一つにした。
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by azatsu0422 | 2007-02-20 11:33 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2006年 05月 15日

ゴジラ復活を祈る。

松井秀選手のケガは、外出中に地下鉄の売店で貼り出された夕刊紙の見出しで知りました。かなりショック。かと言って誰に言える話でもなく、淡々と仕事を済ませて、その合間に携帯でニュースを見て…。

契約更改、WBCへの不参加・・・、今季に期す強い覚悟と、万全の準備を重ねて来たであろう日々・・・。開幕序盤からの一進一退。チームも不安定で、これから行くぞ・・・という場面で、痛恨のスライディング・キャッチ。・・・何も言えません。ゴジラが最善を尽くしたプレーだったのですから・・・。

それにしても、監督とチームメイトをはじめ、日米のファン、そして長嶋サンやイチロー選手、日本球界のうるさ型OB、それから辛口な米国メディアやネガティブな捉え方一辺倒の日本の夕刊紙までが、松井秀選手を非難せずに離脱を惜しみ、彼の謙虚なコメントを素直に受け止めてネガティブに反応せず、早期の復活と更なる活躍を心待ちにしている様子が報道から伝わって来ますが、現役で仕事をしている世代で、今どきこれほどの扱いを受ける人物がいるでしょうか?どんな記録よりも世知辛い現世であるだけに、尊敬すべき事実だと思えます。

あとは、驚く早さで治ることと、恐るべき不屈の精神で早期復活、チーム合流早々に目の覚めるような華々しい一打でヤンキースを盛り立てて欲しい・・・と祈るばかりです。


NY地元紙、松井秀の誠実な姿勢に感動

 ヤンキースの松井秀喜外野手は12日(現地時間)、レッドソックス戦で骨折した左手首の手術後に談話を表明。それが、“辛口”で知られるニューヨークメディアの心を打ったようだ。
 ニューヨーク地元紙『デイリー・ニュース』は14日、守備中のアクシデントにもかかわらず、ケガによる離脱を素直に謝罪した松井の真摯(しんし)な姿勢を高く評価した。
 松井は「ケガをしたことで、チームメートに迷惑をかけて申し訳なく思う。連続試合出場を考慮して毎試合起用していただいたトーリ監督には心から感謝しています」という談話を残した。このコメントに対して同紙は、「松井こそがアスリートのあるべき姿」と絶賛した。
 同紙によると、選手から本音を聞きだすことは非常に難しく、意味が誤って伝わることもしばしばあるという。しかし、松井が今回残した「シンプルでとても心のこもった内容の談話」は、米メディアの心をとらえた。
-Kotaro Okada- [ スポーツナビ 2006年5月15日 9:49 ]


松井秀退院!長嶋さんも2度の激励電話 [ 05月15日 08時05分 ] サンケイスポーツ

 【ニューヨーク13日(日本時間14日)】ミスターから緊急生電話!! 11日のレッドソックス戦(ニューヨーク)で骨折した左手首の手術を12日に受けたヤンキースの松井秀喜外野手(31)が、当地の病院を無事に退院した。松井秀は術後の痛みがあるため、公の場には姿を現さなかったが、この2日間に巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(70)から2度の電話があったことが明らかになった。ゴジラは恩師の激励を胸に、一日も早い復活を目指す。
 まだ患部に痛みはあるが、自然と笑みがこぼれる。松井秀のつらい2日間が終わった。
 「24時間がこんなに長いとは思わなかった。きょうからはテレビをみて、自分の部屋でヤンキースを応援します」
 広岡勲広報(39)を通じてコメントを発表した松井秀。本来、この日の午前中に退院する予定だったが、術後の痛みを抑える鎮痛剤の副作用で数時間眠り、現地時間の午後2時50分に退院した。病院側は車いすを用意したが「大丈夫です」と自力で歩行。器具で固定した左腕を肩から布でつった状態で、球団職員が運転する車に乗り込んだ。
 けがや痛みには強いゴジラだが、手術の麻酔が切れると激痛との戦いだった。「きのうが一番痛かったみたい。夜も熟睡はしていないと思う」と広岡広報。さらに今後は、過酷なリハビリが待っている。そんなゴジラにこれ以上ない“援軍”が登場した。長嶋終身名誉監督だ。
 ミスターから“愛の生電話”。松井秀が負傷し、病院に運ばれた直後、すぐに国際電話がかかってきた。処置などで出ることはできなかったが、術後の前日12日に再び電話連絡。同広報によれば松井秀は「(連続出場について)起用し続けてくれてありがとうございました」と謝辞を述べていたという。
 92年のドラフト会議で自分を引き当ててくれたのがミスターだった。1768試合という連続出場記録は、長嶋監督政権下の93年から始まった。「巨人の4番は見に来てくれるお客さんのためにも毎試合、姿を見せなければならない」。そんなミスターの“教え”で出場記録は続いた。
 レッドソックスと激しい地区優勝争いを展開していた昨年9月には、まひの残る右手で書いた「最後まであきらめないで頑張れ」との直筆メッセージを受け取った。その色紙は自宅の書斎に飾ってある。優勝への激励はいま、復帰への“激励”に変わった。
 「(松井は)一生懸命に明るくしようとしているのがみてとれます。冗談をいえば返ってきます」(広岡広報)。
 明るさが戻った。決してひとりではない。海の向こうで、温かく見守ってくれる恩師がいる。ゴジラはきっと、一回り大きくなって、グラウンドに戻ってくる。


イチローが松井秀に“エール”…「この後イヤな相手になる」 [ 05月14日 08時05分 ] サンケイスポーツ

 【アナハイム(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)】マリナーズのイチロー外野手(32)が、左手首を骨折したヤンキース・松井秀喜外野手(31)について「この後はイヤな相手になると思う」と独特の表現でエールを送った。この日、エンゼルス戦に『1番・右翼』で出場し、5打数2安打した“天才打者”も、ゴジラの復活を信じている。
 メジャーでプレーする同じ日本人選手として、黙っていられなかった。長期離脱が決まった松井秀に対して、イチローが独特の言い回しで復活を願った。
 「(連続出場記録が)けがで切れるのは、やっぱりつらいだろうね。ただ僕としては、この後イヤな相手になると思いますよ」。松井秀が大けがを克服して、さらなる成長をとげることを予言した。長いリハビリを乗り越えることで、精神的にたくましさを増し「イヤな相手」に変貌するというのだ。
 オリックス時代の99年、イチローも連続試合出場が死球のため763試合で途切れた。「僕は(連続出場を)目標に置いていなかったけど、けがをしたときはものすごく悔しかったですよ」。日本時代の忘れられない悔しさを糧にしたからこそ、その後の栄光があったのだ。
 この日のエ軍戦は大敗したが7試合連続安打となる2安打で、打率も3割目前まで迫った。ひとつ年下の松井秀は、高校時代に練習試合で戦った仲でもある。「強くなって戻ってこい」という先輩の言葉は、ゴジラの胸にどう響くだろうか。


トーリ監督から熱いメッセージ…ヒデキよ、プレーオフで待ってる! [ 05月14日 08時05分 ] サンケイスポーツ

c0019485_1816145.jpg 【ニューヨーク12日(日本時間13日)】11日のレッドソックス戦で左手首を骨折したヤンキースの松井秀喜外野手(31)が、当地の病院で手術を行った。約2-3週間後にギプスを外し、リハビリを始める。松井秀の離脱を受けてジョー・トーリ監督(65)も「ヒデキはプレーオフに戻ってくる。力を合わせて頑張ろう」とナインにゲキ。同僚の期待に応えるため、ゴジラは早期復帰を目指す。〔写真:アクシデント直後の松井秀。左手首を固定して球場から病院に向かった〕

 日本はもちろん、全米が衝撃に包まれた左手首骨折から一夜明け、ゴジラが復活への第一歩を歩み始めた。現地時間12日の朝、ニューヨークの病院で約2時間の手術。幸い複雑骨折ではなく、1箇所ですんだ橈骨(とうこつ)の折れた部分をピンで固定した。
 「けがをしたことは残念だし、チームに迷惑をかけたのが申し訳ない。また元気にグラウンドに立てるよう頑張ります。連続試合出場については、毎試合、起用していただいたトーリ監督にとても感謝しています」
 手術後、広岡勲広報(39)が松井秀のコメントを発表した。巨人時代からゴジラの喜怒哀楽を見てきた広岡広報だが「ショックは大きいと思うけど、表情的には和らいでいました」と、落ち着いている様子を説明した。
 全治などについて、正式な発表は明かされていないが、関係者の話を総合すると、骨折部位は手首の付け根、腕時計をはめる辺り。左腕をギプスで固定し、2、3週間後から本格的なリハビリを開始するという。
 いずれにしても、これで日米通算1768試合連続出場を続けてきた“鉄人”の長期離脱が確定。トーリ監督は報道陣に「最低でも3カ月。早くてもシーズン後半だろう」と慎重に復帰時期を示したが、その裏では残った選手に強烈なゲキを飛ばしていた。
 「ヒデキはビッグ・ガイ(大切な選手)だ。彼がいなくなるのは痛い。たぶん、レギュラーシーズンでの復帰も難しいだろう。でも、きっとプレーオフには戻ってきてくれると思う。その日まで、みんなで力を合わせて頑張ろう!!」
 アスレチックス戦前、緊急ミーティングを開いた名将は、選手を前に熱く語ったという。その話を報道陣に明かしたジョニー・デーモン外野手(32)も、このゲキを受け止め「オレたちがベストを尽くすしかない」と改めて気合を入れていた。
 チームのことは心配せず、完全に治して戻ってこい-。監督、同僚からのエールを受けた松井秀が、プレーオフに向けて奇跡の復活を遂げる。


ヤ軍非常事態!松井秀、シェフィールド離脱で戦力低下必至 [ 05月13日 08時05分 ] サンケイスポーツ

 【ニューヨーク11日(日本時間12日)】ヤンキースを襲った松井秀喜外野手(31)の左手首骨折、長期離脱。チームは『3番・右翼』を任されているゲリー・シェフィールド外野手(37)も故障者リスト入りしており、主力打者2人を欠く非常事態布陣にジョー・トーリ監督(65)は困惑の表情だ。また主将デレク・ジーター内野手(31)ら選手も危機感を強めた。
 ゴジラのいない試合後のロッカーには言いようのない静けさが漂っていた。ただの1敗では済まされない。松井秀の長期離脱という事態の重さをトーリ監督以下、全員が重く受け止めていた。
 「残念で仕方ない。これまで、彼(松井秀)抜きで戦うのを考えたことがない。だが、いなくなった以上はいてくれたらいい、などとは言っていられないんだ」
 絞り出すようにしてトーリ監督は語った。「出たい」ゴジラと「使いたい」トーリ監督の考えはピタリと一致し、米国でも連続試合出場記録は前日まで続いてきた。それがまさかの暗転。松井秀の15日間の故障者リスト入りとケビン・リース外野手(27)の昇格を急きょ決定したが、開幕から主に5、6番を打ってきた松井秀の代わりが務まるかは、はなはだ疑問だ。
 ゲリー・シェフィールド外野手(37)も左手を痛め故障者リストに入っている現状。当面はリースに加えてベテランのバーニー・ウィリアムズ外野手(37)、さらに若手のメルキー・カブレラ外野手(21)、ブッバ・クロスビー外野手(29)に中堅のレギュラーを務めるジョニー・デーモン外野手(32)を加えた布陣でやりくりしていくことになるが、戦力低下は否めない。
 「最悪だよ。ヒデキは毎日、計算できる選手だからな。誰かが代わりに出ていってヒデキがやっていたのと同じ仕事をするのは大変だよ」
 チームにあふれる危機感を主将のジーターは言葉にした。2003年の入団以来、不動のレギュラーを張り、好守の要だった松井秀の穴をいかにして埋めるのか。6年ぶりの世界一を目指すヤ軍にとっては、頭の痛い問題だ。


ヤンキース、悪夢の3連戦(1/2) ニューヨークを襲った「松井骨折」の衝撃
2006年05月12日 (岡田弘太郎)

c0019485_19483015.jpgレッドソックス戦の1回守備で左手首を骨折し、苦痛の表情を見せる松井秀喜。トーリ監督は復帰まで「約3カ月かかるのでは」との見解を示した【 (C)Getty Images/AFLO 】




■ 突然訪れた“悪魔の瞬間”
 その瞬間、球場全体が凍りついた。
 11日(現地時間)、レッドソックスとの首位攻防3連戦の第3戦。1回表の無死一塁という場面で“悪夢の瞬間”は訪れた。2番打者マーク・ロレッタの放った浅いライナー性の打球を捕球しようとしたレフトの松井秀喜は、スライディグキャッチを試みグラブを伸ばした際、地面に引っ掛ける形で左手首をひねった。顔をしかめてうずくまる“55番”の異変に気づいたジョニー・デーモンが、センターの定位置から駆けつける。ただごとではないと察知したトレーナーがベンチを飛び出し、しばらくすると、松井はトレーナーに支えられながらフィールドを後にした。

■ ニューヨークを襲った「松井骨折」の衝撃
 野球規則によると、連続試合出場を継続するためには最低1イニングの守備に就くか、打席に立って出塁、あるいはアウトになることが条件となっている。そのため5回が終了し、この試合が成立した時点で、日本のプロ野球時代から続いていた松井の連続試合出場記録は日米通算1768試合で途絶えることとなった。松井退場のショックが覚めやらぬ中、さらなる衝撃のニュースが舞い込む。病院での検査の結果、松井の左手首のけがは骨折であることが判明したのだ。しかも、緊急手術を要する重傷。これには、米メディアも直ちに速報を出すなど、ニューヨークに衝撃が走った。
 現時点で松井の復帰時期はめどが付いていないが、仮に長期離脱となればヤンキースにとって大幅な戦力ダウンは避けられないだろう。結局ヤンキースは主軸選手離脱のショックから立ち直れぬまま、終盤レッドソックスに逆転を許し、この試合を3-5で落とした。ライバル相手にまたしても接戦での弱さを露呈した形だが、この日の敗戦が単なる1敗以上の落胆をチーム内に与えたのは間違いない。


ヤンキース、悪夢の3連戦(2/2) 左腕エース・ジョンソンの乱調
2006年05月12日 (岡田弘太郎)

c0019485_19514140.jpg9日のレッドソックス戦に先発するも、5安打7失点で4回途中にKOされたランディー・ジョンソン。“ビックユニット”の不調は続く【 (C)Getty Images/AFLO 】






■ 不安を残すジョンソンの乱調
「みっともない試合。みんな駄目だった」
 9日に行われた第1戦終了後の会見で、監督室のいすに深く腰掛けたジョー・トーリ監督は、珍しく語気を荒げて言い放った。本拠地で今季初めて宿敵レッドソックスを迎えたシリーズ初戦は3失策、2暴投がすべて失点に結びつく悪循環で、今季ワーストの14失点。ヤンキースにとって間違いなく今季最悪と言える試合内容だった。中でも、先発しながら4回途中に5安打5四球、7失点でノックアウトされたランディー・ジョンソンは、初回から自慢の速球が痛打されるケースが目立った。ボールに昨季までの勢いはなく、「どこか体調でも悪いのか?」と思ってしまうくらい、ただ投げているだけというような弱々しい印象を受けた。試合後、「自分の投球がまったくできなかった。具体的にどこが悪いかは現時点では不明だ」と話す表情からは、かつて“ビックユニット”と呼ばれた迫力は消えうせていた。開幕から防御率5点台と不調に悩む左腕は、今後に大きな不安を残した。
 一方の打線も、レッドソックスのエース、ジョシュ・ベケットに完全に力負けし、ジェイソン・ジアンビーの2点本塁打のみに抑えられる寂しい内容。そこには3連戦前まで5連勝中だった勢いはみじんもない。電光掲示板に映し出された「3-14」という無惨な結果に、ファンの深いため息が球場を包んだ。

■ 9年連続地区優勝に早くも黄信号
 結局この3連戦は、ヤンキースが1勝2敗と負け越して幕を閉じた。しかしながら、1ゲーム差で首位を明け渡した事実以上に、ヤンキースにとっては痛みだけが残るシリーズとなった。
 今回の首位決戦は、帝国復活の狼煙(のろし)を上げる絶好の機会となるはずだった。今季開幕当初から、勝つときは大勝、負けるときは接戦というような不安定な戦いが続いていたヤンキース。だが最近の5連勝で復調の兆しを示していただけに、ゲーム差なしで首位に並ぶライバルをたたいて、一気に波に乗りたいところだった。しかし、その思惑はエースのノックアウト、そして松井の離脱という最悪の事態であえなく崩れ去った。
 11日の試合後、松井の離脱についてトーリ監督は「復帰まで3カ月はかかるだろう」との見解を示した。12日に手術を受ける松井の復帰時期の見通しは、現時点では立っていない。すでにゲーリー・シェフィールドを故障で欠くヤンキースにとっては、2人のレギュラー外野手を同時に失うだけでなく、本来なら4番と6番を打つべき打線の核を失ったことになり、大幅な得点力低下が懸念される。この3連戦でヤンキースが失ったものは、あまりにも大き過ぎる。出口の見えない左腕エースの不振と、常にフィールドで戦い続けた主軸選手の長期離脱は、ヤンキースの今後の戦いに暗い影を落とし、9年連続地区優勝に早くも黄信号をともらせた。
<了>
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by azatsu0422 | 2006-05-15 18:10 | スポーツ(特集・松井秀喜)
2005年 11月 17日

今までが日本人相場のバーゲンだった。「責任」という言葉に納得。

来季もトーリ監督の下で松井秀選手がヤンキースでプレイすることになりました。とにかくホッとしました。楽観的な報道から一転して契約の難航…と、報道に内心は一喜一憂していました。松井秀選手側の要求は当然だと思いつつ、一方で、小心者の私には「何でそんなに契約内容こだわるのか、トーリ監督の率いるヤンキースでプレーさせてもらえるだけでもありがたいと思えばいいのに…」、という卑屈な気持ちもよぎりました。でも、それは間違いだと思えました。球団側の提示に対するテレム氏の強気な交渉を通じて、これぞ本場のプロスポーツの契約交渉なのだと思いました。(松井秀選手の契約額が巨額でも、全て松井秀選手のカネになるわけでなく、それを勝ち取った代理人として、かなりの報酬がテレム氏に渡るのでしょうね…。)そして、松井秀選手が会見で「責任」という言葉を語ったことで、全てを納得しました。
事故のようなケガを考えたら何が起こるかわからないのに、これから4年間、こだわりの全試合出場を続けながら、しかも、これまでの実績を超え続けて、4年後に更に大きな契約を目指すなんて、私のような小心者の凡人には恐ろしくて想像もつきません。すごい覚悟が要ると思います。
それから、今や松井秀選手は日本のローカルなスターじゃなくて、大リーグを代表するスター選手。ヤンキースの他の大型契約の選手と同レベルか、それ以上の貢献度なのに、松井秀選手が、ここで安易に球団側の条件で妥結したら、「日本人相場」が既成事実になってしまったかも知れません。どんなに第一級の実績をあげても、「日本人選手だから」という理由で低く見積もられてしまう風潮が出来てしまってはいけない、という意味での責任感もあったのではないでしょうか。謙虚な人なので決して口にしないでしょうけど…。


球団の気持ち伝わった 交渉途中で去る思いも

 多くの報道陣を前に、松井秀は落ち着いた表情だったが、笑顔は少なかった。早くも来季へ思いをはせているのか。
 -残留を決めたのは。
 「一番必要とされる場所でやりたかったが、ヤンキースの気持ちが伝わってきた。またここでプレーできて最高の幸せ」
 -世界一を狙える。
 「常に高いところに目標を置いているチーム。個人としても同じ目標を持てるのは大きい」
 -日本選手最高額は。
 「名誉なことかもしれないが、責任もある。これから4年しっかりやりたい」
 -イチローの年俸は意識したか。
 「イチローさん以上もらうとか、そういう考えはまったくなかった」
 -個人成績の目標は。
 「一番良い状態でグラウンドに立つこと。成績がこれぐらいというのは今のところない」
 -交渉の途中でヤンキースを離れるという思いはあったか。
 「途中でそうなっても仕方がないという思いは多少あったが、最終的にはチームの気持ちがうれしかった」
 -連続出場記録は。
 「僕の希望だけでできるわけでない。出場を決めるのは監督だ」(ニューヨーク共同) (了)
[ 共同通信社 2005年11月17日 9:28 ]


責任が自分の力になる 松井秀喜外野手の話

 僕を必要とする気持ちが伝わってきた。非常に強い責任を感じるが、それが自分の力につながる。高い目標を持つチームでベストを尽くす。またヤンキースタジアムでプレーができて最高に幸せ。今はホッとしている。(共同) (了)
[ 共同通信社 2005年11月17日 8:56 ]


松井秀に最上級の待遇=4年62億円に「チームの思い伝わる」-米大リーグ

 【ニューヨーク16日時事】米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手(31)が16日、当地のヤンキースタジアムで記者会見し、再契約締結に合意したと正式発表した。日本選手で史上最高額の4年総額5200万ドル(約61億9000万円)の巨額契約。さらに、他の29球団を対象に、本人の了解なしにトレードしない「ノートレード条項」も盛り込まれる最上級の待遇となった。
 松井秀は「最高の幸せ。僕にプレーしてほしいというヤンキース側の意思がしっかり伝わってきた。僕自身もここでプレーするのが一番の希望で、最終的にその気持ちが一つになった」と満足感を表した。また、ジョー・トーリ監督の続投が「非常に大きな要素になった」と決断の要因に挙げた。
 ブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャーは「秀喜はグラウンド内での才能だけでなくビジネス面でも利益をもたらす」と評価。代理人のアーン・テレム氏は「交渉の過程で問題はなかった」と残留が基本線であったことを強調した。 
[ 時事通信 2005年11月17日 6:30 ]


最高額に責任感じる 再契約は日米の関心事 [ 11月17日 09時10分 ] 共同通信

 【ニューヨーク16日共同】米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手が16日、4年間の契約延長を発表した。出来高払いの有無など具体的な内容は発表されていないが、総額は5200万ドル(約61億8800万円)とみられる。
 このオフ、松井秀の再契約交渉はメジャーでも大きな関心事だっただけに、日米合わせて50人以上の報道陣が詰め掛けた。日本選手最高額に、松井秀は「名誉なことと同時に、責任も感じる」と話した。
 会見は、前半は米国、後半は日本の報道陣を対象に行われ、会場にはトーリ監督の姿もあった。


松井秀4年62億円契約「最高の幸せ」 [ 11月17日 06時16分 ]

c0019485_1559387.jpgヤンキースとの再契約会見で(左から)松井秀喜、テレム代理人、キャッシュマンGM


 再契約交渉を行っていたヤンキースの松井秀喜外野手(31)が交渉期限最終日の15日(日本時間16日)、4年総額5200万ドル(約61億8800万円)で合意し、残留が決定した。マリナーズ・イチロー外野手(32)が03年12月に結んだ4年総額4400万ドル(当時約47億5200万円)を超え日本人選手最高額となったばかりか、メジャー全体の今季年俸ランクでも19位タイに相当する。16日にはヤンキースタジアムで会見を行った。
 合意から一夜明けてヤンキースタジアムでの記者会見。契約延長会見では異例のテレビカメラ12台、日米総勢約80人の報道陣が集まり、キャッシュマンGM、代理人のアーン・テレム氏も同席した。会見場の後ろではトーリ監督も温かいまなざしを送った。その中心で松井は満開の笑顔を振りまいた。
 「僕にとって最高の幸せです。ヤンキースが素晴らしいもの(契約)を残してくれて感謝しています」
 わずか1週間で年ベース250万ドル(約2億9800万円)の上積みを勝ち取った。ヤ軍との9日の第1回交渉での提示は3年総額3150万ドル。しかしテレム氏は昨年末にドジャースと契約したドルーの5年総額5500万ドル(当時約57億2000万円)を基準に再検討を要求した。「ヤ軍に残ることが最優先」としてきた松井も説き伏せ、移籍も視野に入れた強硬姿勢で交渉を重ねた。14日にヤ軍から提示された譲歩案は4年総額4800万ドルだったが、テレム氏は深夜2時まで交渉し、5200万ドルまで引き出した。15日も付帯条項などを話し合い、合意に至ったのは午後10時7分。期限切れまで1時間53分しかなかった。
 正式にFA権を持たない松井が再契約交渉を有利に運べたのは、潤沢な資金力を誇るヤ軍という側面もあるが、契約で再交渉期限を05年11月15日に設定していたことが大きい。“時間切れ”の迫ったヤ軍は松井サイドの“言い値”に従わざるを得なかった。米紙報道によると、懸案事項の1つだったトレード拒否条項も勝ち取ったもよう。松井サイドの完勝だった。
 イチローを超えて日本人最高年俸を手にしたばかりか、平均年俸1300万ドルは今季年俸ランクでも今季2冠王のA・ジョーンズ(ブレーブス)に並んで19位タイ。外野手では実に5番目に相当する。
 「日本人最高?確かに名誉あることかもしれませんが、ある意味、責任を感じる。4年間しっかりやるだけ」と話し、ポジションについても「(中堅でも左翼でも)どちらも準備ができている。やるだけ」と言った。年俸面で超一流の仲間入りを果たした。その責務は年俸に見合う働きをすることだと自覚している。
 ≪1日特別講師に≫松井はこの日、ニューヨーク市内で日本語を勉強する外国人250人を前に1日特別講師を務めた。質疑応答形式で“講義”は進められ「野球以外のスポーツは?」の質問に「オフはゴルフをたまにしますが、下手です。相撲が好きで、うっちゃりが得意です」と冗談も交えて答えるなど、和やかな雰囲気だった。また「5000万ドルもらったら何に使いますか?大リーグの球団を買えるのでは?」と聞かれた松井は「メジャーは買えないけど、マイナーのチームを持つのは面白いかも」と真顔で答えていた。


松井圧勝4年62億円、提示大幅に上回る日本人最高 [ 11月16日 17時05分 ] 夕刊フジ

 【ニューヨーク15日=久保木善浩】松井秀喜外野手のヤンキース残留が決まった。最終的に球団側が提示した4年5000万ドルを上回る4年5200万ドル(約61億8800万円)で再契約に合意した。これでイチローをしのぐ日本人メジャーリーガー最高額を勝ち取り、得たものは大きい。しかし「結局は金」の印象を強くしたのも事実で、これからマイナスイメージを払拭するのは並大抵のことではない。
 球団側が当初提示した3年3150万ドルの評価に松井側が難色を示し、交渉を重ねた結果、納得のいくレベルまで球団の提示額が上がった。14日にキャッシュマンGMが「期限は延長しない。われわれはもう待てない」と発言したことで交渉決裂、他球団移籍の可能性も浮上したが、期限直前で球団側が大幅に譲歩した。
 松井はこの日、予定通り日系NPOが企画した米国人対象の日本語教室講師を務めた。松井は黒のジャケット姿で無言のまま会場入り。演壇に立ち、米国人の質問を受けながら和やかな表情も見せていた。
 交渉が難航した背景には予想外のGMの強気な姿勢があった。キャッシュマンGMは今季低迷の責任を取って一時は解任濃厚とされながら、逆に権限を拡大して再任を果たした。同GMにとって松井との再契約交渉は初の大仕事。これまで同GMに付きまとった「代理人の御用聞き」に近いイメージを払拭するためにも安易には妥協できない。松井以上にナメられてはいけなかった。
 だが、対する腕利き代理人のテレム氏も負けられない。ともに残留を望む相思相愛の間柄ながら、テレム氏が妥当とする額に前向きな複数の球団からの感触をタテに、ヤ軍へ譲歩を迫った。複数の米紙でも報じられたメッツ、ドジャースなどのほか、主砲ラミレスがトレードを志願し、強打者のレフトが補強ポイントとなった宿敵レッドソックスも移籍先の有力候補だったという。
 結局はテレム氏の腕が勝り、球団側から大幅な譲歩を引き出して松井の残留にこぎつけた。マリナーズのイチローが結んだ4年総額4400万ドルを上回る日本人メジャーリーガー最高の巨額契約を勝ち取った。松井がこだわり続けた「自分がどれだけ必要か」という球団からの誠意は伝わったもようで、松井にとってもヤンキースにとっても表面上は円満に解決したように見える。
 しかし、一連の契約問題で金額に強くこだわった印象を残したことで、従来の「金に執着しない松井」とのイメージからかけ離れた姿に多くのファンが驚いた。10日付のニューズ・デイ紙が球団側の提示額に納得しない松井の苦り切った表情を大きく取り上げるなど、米紙にも批判的な論調が目立った。さらに、キャッシュマンGMも土壇場で譲歩せざるを得ず、結局はGMに再任して権限を握ったものの、従来のイメージを払拭できずに男を下げた。
 もっとも、Aロドリゲスやジアンビなど、超一流選手に金にまつわる暗いイメージは付きものだ。雑音の中でAロッドはMVPを受賞し、ジアンビはカムバック賞に輝いた。
 一流選手はマイナスイメージを、有無を言わせぬ活躍で振り払い、超一流へと成長する。松井も4年目のシーズンを前に、超一流メジャーリーガーへ仲間入りするための挑戦権を手に入れたともいえる。


松井秀、4年62億円 ヤンキースと契約延長 [ 11月17日 07時11分 ] 共同通信

 【ニューヨーク16日共同】米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は16日、当地のヤンキースタジアムで記者会見し、4年契約でのヤンキース残留を発表した。年俸総額は5200万ドル(約61億8800万円)で、平均年俸1300万ドルは、イチロー外野手(マリナーズ)を抜き、日本人選手最高額となる。
 ブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)、代理人のアーン・テレム氏とともに会見に臨んだ松井秀は「僕にとって最高の幸せです。ピンストライプのユニホームを着て、またこの球場でプレーできる幸せを今すごく感じている」と話した。
 ヤンキース残留を優先した理由については「常に高いところに目標を置いているチーム。そこに身を置いて、自分も高い目標を持って戦う」と説明。また「言葉では言い表せないくらい大きな存在」という、ジョー・トーリ監督の残留も要因だったことも明かした。
 契約にはトレード拒否条項も含まれ、4年後までヤンキースの一員でいることが保障された。
 松井秀は、2003年に総額2100万ドルの3年契約でヤンキースに入団。今季終了まで、連続試合出場を続け、成績も着実に伸ばしている。


契約問題に見えた松井秀の評価  2005年11月17日

c0019485_15201330.jpg日本人選手最高額でヤンキースと契約延長し、記者会見する松井秀喜外野手=16日、ヤンキースタジアム【 共同 】


相思相愛で問題ない、が大方の見方
 松井秀喜の再契約が遅れた事は、多くのニューヨーカーにとっても少なからず驚きではあった。
 松井はこれまで常にヤンキースへの「Loyalty」(忠誠心)を感じさせて来た。金銭にほとんど拘らないという暗黙のイメージは、アメリカ人の間にも定着していた。そして何より、ヤンキースというチームと松井という選手は最高のハマり具合を見せていた。
 相思相愛の両者にとって、契約問題など物の数ではない。それが大方の見方だった。それ故に、ブライアン・キャッシュマンGMとアーロン・テレム氏の我慢比べの末に、交渉期限ギリギリまで決着が伸びたのは、誰にとっても意外な事だったのだろう。
 だがだからと言って、一部でささやかれたように、「松井も結局は金次第という悪イメージを地元に植え付けた……」とも、正直言って思えないのだ。
 だいたい、松井が最終的にたどり着いた4年5200万ドル(約61億8800万ドル)という金額は、今のMLBでそれほど法外なものだろうか?
 1年平均で見れば、スター軍団ヤンキースの中で松井の年俸は7番目である。3年連続で100打点を突破した主力打者としては、大騒ぎするほどの額ではないだろう。例え本当に金額に拘ったのだとしても、彼は当然の事を主張しただけではないか。
ファンもメディアも納得の高額契約
 実は契約成立直前の15日夜、スポーツファンが集まるミッドタウンのバーで、筆者は偶然ながら数人のヤンキース支持者に意見を聞く機会があった。そして松井の場合、いわゆる「酒場の評価」も抜群に高い事をここであらためて思い知らされた。
「A・RODが2500万ドルも貰っていて、松井がその半額ってのもおかしな話さ。元々過去3年間がバーゲンだったんだから、還元してやるべきだよ」
「いくら要求されたからって、ヤンキースが松井を去らせる訳がないだろう。もしそうなったら誰がチャンスに打つんだい?」
 彼らの意見は筆者と同じだった。意外に交渉が難航しているからと言って、批判の声などない。また、大方のNYメディアにとってもそれは同じである。契約延長がようやく決まった16日の朝、地元紙『ニューヨーク・タイムズ』には以下のような社説が掲載されていた。
「松井はもしもFA宣言していれば最高級の人気を集めただろうし、テレム氏も昨季のマグリオ・オルドネス級(5年7500万ドル・現タイガース)の契約を他チームから見つける事もできただろう」
 松井は、おそらく多くの日本人が思っているよりずっと高い評価をNYで受けている事が、これらの言葉からはうかがい知れる。
「日本」という枠を飛び越えたスタープレーヤー
 16日昼、ヤンキースタジアムで遂に行われた再契約記者会見で、松井秀喜はこう語った。
「日本人最高額の年俸は、名誉な事かもしれないけれど、ある意味責任でもある」
……松井は自覚しているのだろうか?
日本人最高額?それも素晴らしいが、しかしニューヨーカーはもう彼を「日本人選手」などという色眼鏡では見てはいないのだ。ヒデキ“ゴジラ”マツイは、母国の枠を飛び越えた、ニューヨークの立派なスタープレーヤーである。
 ちょっと時間がかかった末に得た高額契約も、彼が自身の力で勝ち取った、当然要求すべき権利だったのだ。 <了>
■杉浦大介/Daisuke Sugiura
1975年、東京都生まれ。日本で大学卒業と同時に渡米し、フリーライターに。体当たりの取材と「やさしく分かりやすい文章」がモットー。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBA、NFLなどを題材に執筆活動中。『スラッガー』『ダンクシュート』『NBA新世紀』『アメリカンフットボール・マガジン』など、雑誌やホームページに寄稿している


毎日グラウンドに立つ 4年契約に決意の松井秀

 4年の契約が保証された。その4年間でやるべきことを問われれば、松井秀は即答できる。「毎日一番いい状態でグラウンドに立つ。それを毎日、毎試合できればいいパフォーマンスを出すことができる。それを4年間続けられたらいい」。長いシーズンを戦うプロ選手にとってこれほど難しいことはない。
 松井秀はプロ1年目の1993年8月22日から全試合に出場し、常にトップクラスの成績を残してきた。ヤンキースに移籍してもそれは続き、連続出場は1737試合に達した。連続出場がコンディションの維持を妨げるとの批判があるのも承知している。だからこそ、あえて目標として口にするのだろう。
 ヤンキースタジアムを訪れて松井秀の残留を祝福したトーリ監督は連続試合出場について「問題ない。連戦であいつが疲れていてもチームに必要だから使う。だいたい、ことしはけがで次々と選手を欠いて出続けることが必要だった。それに松井自身も出場を大切に思っているみたいだしな」と後押しした。
 背番号55はヤンキースタジアムのフィールドに立ち続ける。
(ニューヨーク共同) (了)
[ 共同通信社 2005年11月17日 10:09 ]


ビジネスでも価値あり キャッシュマンGM

 キャッシュマン・ゼネラルマネジャーの話 松井秀は、チームの勝利に貢献するだけではなく、日本中から注目を集め、ビジネス面でもほかの選手が及ばない価値がある。(共同) (了)
[ 共同通信社 2005年11月17日 10:12 ]


ゴジラがYEN連れてきた 広告や観客、ヤ軍手放せず

 松井秀喜外野手が4年、総額5200万ドル(約61億8800万円)とみられる巨額でヤンキースと再契約した。球団側は当初、3年3000万ドル程度を考えていたらしい。大きく膨らんだ背景には、トーリ監督がチーム再建に欠かせない存在と強く希望した戦力としての評価があり、代理人のテレム氏の手腕もある。だが見逃せないのが、ヤンキースにとって松井秀の“経済効果”だ。
 ▽半イニング1億円
 「日本の代理店から、ヤンキースタジアムのフェンスに広告を出しませんか、と昨年提案を受けました。年3億円くらい、という話でした。うちは乗りませんでしたが」。日本のある企業の広報関係者はこう明かした。この関係者によれば、国内の球場の数倍の値段で、かつ米国内の他球場より高いという。それでも、ヤンキースタジアムには現在、日本企業の広告が目立つ。
 「味の素」「シャープ」「コマツ」…。大リーグの象徴ともいうべきヤンキースタジアムのフェンスには、日本企業やその商品名が躍る。その数は10社近くにのぼり、露出頻度の高いバッターボックス後ろのバックネット広告の半数ほどは日本ともいわれる。ある関係者が高額広告料の実態を明かした。広告は半イニングごとに変わり、「広告料は年1億円です」-。
 ▽2大収入源
 スタジアムには日本人ファンが目につく。ある日系観光代理店によると、松井秀の入団以前は、日本人観光客のためのヤンキース観戦手配は年間1000人程度だったが、松井秀がピンストライプのユニホームをまとった2003年以降は5倍以上に膨れ上がり、同様な手配をしている数社の代理店同士で入場券の奪い合いになっている、とニューズデー紙が伝えた。
 “マツイ効果”を裏付ける具体的な数字は公表されていないが、スポンサー筋は「ヤンキースにとって大きいのは観客動員と球場の看板収入。日本からのツアーがあるのとないのとでは大違い。看板料はすべて球団に入る仕組みになっているんです」と、2大収入源に松井秀が果たす役割を解説した。
 グッズ売り上げや全米中継のテレビ放送権料は大リーグ(MLB)側が一括して管理するため、球団収入にイコールとならない。とはいえ、同筋は「各球団への分配で売り上げの多いヤンキースは他より有利になっているはず。また地元テレビの中継料はヤンキースに入るが、松井秀がいることで、日系現地法人のCMを当てにできる」と影響の広がりを分析した。
 ▽市の効果にも貢献
 ニューヨーク市にも恩恵は及ぶ。昨年3月、ニューヨーク市観光局は、松井秀を「観光親善大使」に任命した。9・11同時テロで、大幅に落ち込んだ日本人観光客が、松井秀のヤンキース入団から急速に回復。年間訪問者約42万人、関連経済効果はピーク時の5億ドル(約595億円)近くに戻りつつあるという。
 専門誌「スポーツイラストレーテッド」は、03年秋にMLBが日本向けテレビ放送権料で2億7500万ドル(約327億円)も手にできたのは、「ゴジラ(松井秀)が来たからだ」と結論付けた。松井秀は、存在自体が産業といえる。(ニューヨーク共同)  (了)
[ 共同通信社 2005年11月17日 10:07 ]
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by azatsu0422 | 2005-11-17 15:46 | スポーツ(特集・松井秀喜)