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ボロは着れども心は錦。

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2005年 05月 02日

明快な総論に共感するから、各論が信じられる。

○ 目標

2010年代初頭にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化すること。
そのために、少なくとも22兆円程度の収支差の解消すること。

○ 改革の3原則

1) 歳出削減なくして増税なし(小さな政府原則)

  → 未開の途上国じゃあるまいし、一握りのエリート官僚が何から何まで
    仕切って上手く行く時代じゃない。官から民へ。国から地方へ。
    もちは餅屋に。現場の創意工夫に委ねる。

2) 経済活力と財政再建を両立させる(活力原則)

  → もはや小手先のやりくりや財政出動では自律回復困難。
    「景気」と「財政」を両立させるしか道が無い!

3) 選択肢を基に幅広く議論する(透明性原則)

  → 経済活力の足かせとなる「規制」と「既得権」を廃する!


○ 小泉首相の決意

「これはあくまで総論、重要なのは各論だ。」
「みな総論賛成、各論反対だ。」
「小泉内閣は各論をしっかりやっていく内閣だから、しっかりと改革を進めていく。」

これだけゴチャゴチャ言われてもキレずに余計なことも言わず、実務的に淡々と筋論を通せる人がいるでしょうか?党内議論と調整、国会審議という手続きの現実を知り抜いている人が、「何もしないより第一歩。」と、落としどころを見定めて進めていることを信じたいと思います。
不十分な点は多々残るでしょうけど、それは「意気に感じた」後継者の役割です。大きく困難な難工事であるからこそ、発破をかけて岩盤に穴を開ける人と、誰もが快適に通れるようにトンネルを仕上げる人が別になるのは仕方ないことです。


■ 与党抵抗勢力の印象。

小泉人気にあやかって自分の議席をつなぎとめておきながら、景気浮揚策と言いつつ、結局は旧態依然の財政出動で自分の支持基盤にカネをバラまくことしか考えない「政治屋」たち。彼らが上記の総論に本気で取り組むはずもなく、小泉総裁をたてておきながら自民党にいること自体が矛盾しているのです。

無党派層と浮動票は、次回選挙で力を合わせて、こういう人たちを落選させるべきだと思います。投票しやすいように、「小泉改革党」もしくは「抵抗勢力党」(こちらを推奨)というのが自民党から分離独立すればいいのに。


■ 野党の印象。

与党の揚げ足取りばかりして、各論で国民に耳心地の良いことばかり言うわりにはワキが甘くて実務能力があるとは思えません。首尾よく政権交代した途端、世界中から「日本売り」を浴びせられて甚大な経済的打撃を被りそうな気がします。改革のスタートラインへ立つ前に、そこまで後退させられたら、党内も本音はバラバラなのに、一体、何が出来るのでしょうか?細川内閣みたいにカッコつけてる間に行き詰まり、嫌気がさして放り出すのがオチなのでは?
民主党といえば、EUに対抗してアジア環太平洋地域でAUなる経済共同体を呼びかけるというビッグな構想をブチあげたようですが、そんな途方も無い構想を本気でやりたいのなら、なおのこと郵政民営化程度の細かい案件はサッサと仕上げるように補完的に力を尽くすべきだと思います。結局は個人的野心にもとづいた党利党略で国政を停滞させているわけで、そんな了見の狭い人たちを支持する気にはなれません。

社民党でしたか?(名前も忘れた)、旧社会党のイメージからすれば、党の職員をリストラ解雇するなど、党のイデオロギーに反する自殺行為に思えますね。抱えられない職員がいるなら、党首以下の全員がカネを出し合ったり無給になってでも職員と家族の生活を護るのが筋でしょう?そういうことをするから、社会主義に偽善的な胡散臭さを感じるのです。護憲に的を絞るなら「護憲党」と名称変更する方が良いのでは?今やどのみち諸派ですから。


「歳出削減なくして増税なし」など基本的に合意=諮問会議 [ 04月28日 07時53分 ]
Excite エキサイト : 経済ニュース

 [東京 27日 ロイター] 竹中経済財政・郵政民営化担当相は、きょうの経済財政諮問会議では、歳出・歳入の一体改革に関し、「歳出削減なくして増税なし」などとする民間議員提案について基本的な合意があった、との認識を示した。諮問会議後の会見で語った。
民間議員の提案では、歳出・歳入一体改革について、2010年代初頭にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化するためには、少なくとも22兆円程度の収支差の解消が必要、と指摘。さらに、1)歳出削減なくして増税なし(小さな政府原則)、2)経済活力と財政再建を両立させる(活力原則)、3)選択肢を基に幅広く議論する(透明性原則)――を一体改革の3原則として提示。竹中担当相は会見で、3原則は、「基本的な方向として合意があったと思う」と語った。 
小泉首相は、会議で、「これはあくまで総論、重要なのは各論だ。みな総論賛成、各論反対だ。小泉内閣は各論をしっかりやっていく内閣だから、しっかりと改革を進めていく」という趣旨の発言を行った、という。 

by azatsu0422 | 2005-05-02 17:37 | 政治


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