2005年 02月 02日
Excite エキサイト : 社会ニュース 私の身につけた敬語が正しいかどうか判りませんし、親をはじめ大人の会話を横で聞きながら身につけたフィーリングで今に至っていますが、今どきの敬語?には違和感を感じています。 日本語といっても、古文と現代国語は全然違いますし、明治時代以降はもよとり、この10年でさえ違って来ていることは事実です。ですから、「世の中、時代と共に変わるのだから、言葉だって変わる。今さら旧い日本語を強制することないじゃない?」という意見が出そうな気がしますし、そのような指摘があっても否定しません。 ただ、買い物や飲食店で、店員さんに 「ご注文のほう、お伺いしてよろしかったでしょうか?」と訊かれて、何か注文すれば 「○○のほうでよろしかったでしょうか?」と確認され、 「こちら、商品のほうが○○になります。」と商品を出されたのち、支払いで 「お支払いのほう、○○円からお預かりします。」 「おつりのほう、○○円になります。」と言われると、 商品そのものに満足しても不快感が残り、買い物全体では顧客満足度ゼロなのです。 悲劇なのは、どのお店に行っても大なり小なりそうなので、イヤなお店を避けられないことです。店員さんが真面目に接客しているのは解るのですが、ウザいというか、ヤな感じがするのです。いくら丁寧に言われても、お店のマニュアルを守って最低限の責任を果たし、あとは取り敢えず相手へ下出に出ておきながら無難にやり過ごそう、という「あざとさ」が嫌なのかも知れません。私自身は、少々フレンドリーな言い方でもいいし、朴訥であっても構わないから、もっとズバっと心のこもった物言いをしてくれる方が好きです。 ガイドラインと称する「マニュアルの源」がないと、教える前に正しい言葉さえわからない教育現場の人たちがいるのでしょうね。国の立場としては、先ずはここからスタートせざるを得ない状況があるのだろうと想像しますが、気が遠くなります。その後、型どおりに国語の授業や試験問題へ反映させるだけでなく、学ぶ当事者に実感の持てるような「実効のある」動きになればいいな、と思います。 例えば、ちょっと背伸びしたくなるような小学校の2~3年で「お店やさんごっこ」の実習形式にして、仕入れから接客、集計、販売促進を体感させることで、敬語だけでなく算数や社会の総合学習をしてみてはどうでしょうか?学んだことが社会生活に必要だ、という実感を与えることこそ最重要に思えるからです。 さらに、ビジネスや儀礼のシーンで使う敬語も、やはりちょっと大人の世界に背伸びしたくなる中学校の1~2年で「営業ごっこ」「冠婚葬祭ごっこ」みたいな実習形式にして、計画(段取り)、資金準備と調達、接客、後始末を体感させる中で指導するのが色々な意味で実効があるのでは?いっそのこと、有機農法の野菜を耕作したり、工作で何かモノを作り、それをお店へ商談しに行ったり、一般の人に売るのもアリだと思います。商談先で手加減なしで評価されて、売れないモノは売れない挫折感を味わって悔しさを後につなげるのもよし、売れるために工夫して成果をあげるのもよしです。そして、利益が出たら、後輩の実習に向けて最低限のカネを残して、あとは寄付で社会還元です。どうせ利益をあげたら税務署がクレームをつけるでしょうし、そういう面倒を被ることについて、公務員としての教育者は生理的に避けるでしょうから。 本当は税金を払わせて、生徒に「せっかく苦労して利益を出しても、こんなに税金で持って行かれるんだよ!」という税金の痛みを実感して欲しいと思いますし、その税金で教科書や学校の設備が出来て、皆の先生が給料をもらっていることを先生自身に言わせたいです(笑)。 ただ、こういう活動のための助成金なら、私は税金払っても仕方ないと思えます。いずれにせよ、敬語を心から理解して使えるようにするには、指導要領を片手に理解の乏しい先生の授業を受けるより、そういう経験の方が実効があるような気がしています。 今どきは大人だって私も含めて言葉もマナーも崩れているのですから、こういう実習を通じて学んだ子供が、家で「今の日本語ヘンだよ!」と逆に親を躾ける世の中になっても私は構いません。私の税金は公教育にも行ってるのでしょうから、子供を通じて私も勉強できたら、払った税金の回収になりますし。。。 もっとも、「初等中等教育で商売や社会人のマナーを教えるとは、けしからん!」という人たちがガイドラインを作っているのでしょうから、公教育に求めるのは絶望的かも知れませんね。かくして、多様な塾がますます発達して、堅いことばかり言う「隠れ社会主義者」が最も忌み嫌うハズである「経済格差=教育格差」の現実が、皮肉なことに、ますます伸張して行くのだと思います。 有志の首相や大臣が何を言おうが、結局、こういう「行政官と有識者、そして日教組」の偉い人たちが実際の将来像を描いてしまう現実に、一民間人として絶望感を抱いています。 敬語の具体的指針初作成へ 文化審の国語分科会 [ 02月02日 11時51分 ] 共同通信 文化審議会の国語分科会は2日、不適切な敬語の使い方が広がっているとして、実際に使う場面や文を示した「具体的な指針」の作成を提言する報告書を文化審総会に提出した。 今後、同分科会が作成作業に取り組むが、用例を盛り込んだ本格的な敬語の指針は初めて。 情報化時代に対応し、常用漢字表の見直しも要請。具体的な方向性は分科会で引き続き審議する。
by azatsu0422
| 2005-02-02 15:12
| 社会
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