2007年 01月 19日
雪印は同族企業じゃなかったと思いますが、お役所みたいなサラリーマン経営の弊害は何故、問題にされないのでしょうか。社民的・共産主義的な偏見を感じます。 サラリーマン経営の会社だって、影響力の強い実力社長の志が低くて会社全体のモラルをおかしくさせてしまう場合があるでしょうし、強い意志と実力をともなう責任者が不在の、お役所みたいな組織が目先の無難さばかり考えて、問題を先送りし続けて大変なことになる場合があると思います。例えば総会屋問題とか談合問題へ向き合わずに自爆した企業は、同族経営の企業ばかりだったでしょうか? 全ての責任を背負った一人の人間が強い意志でトップダウンによって一枚岩の強靭な企業体質を作るためには、むしろオーナー経営者の方が迅速な意思決定と機動力を期待できるので向いている、という考え方もあると思います。 風通しが良い会社なら、高いモラルと相互監視による緊張感の維持、状況や情報の共有化、といった企業風土が期待できると思いますが、同族企業でもサラリーマン経営の企業でも時の経営者が風通しに気をつかわなければ社内は腐敗して行くはずですし、経営者の力量不足で社員によって社内情報から隔離されたり裸の王様にされてしまう場合もあるでしょう。社員自身がセクショナリズムなど偏狭な了見で社内の風通しを悪くする場合もあります。 企業体質は一人一人の高い志に支えられた資質によるものと思います。 不二家をめぐる「同族経営」が論議に [ 01月18日 19時59分 ] J-CASTニュース 不二家が消費期限切れの原材料を使用し、品質や衛生管理がずさんなまま営業を続けてきた一連の問題で、企業体質に対する批判が集まっている。この問題に対し、単純な同族企業バッシングは避けるべきとしながらも、企業体質の風通しの良し悪しが根本問題だ、という論調で新聞各社は報じている。たとえば、2007年1月16日の毎日新聞の記事では、「食品業界では、同族企業の弊害について「社内の風通しが悪くなる」(食品卸)などの指摘があるが、同族企業で非上場のサントリーは、社内の全部署に法令順守担当者を設置。「日常から品質管理や法令順守の重要性を意識できる風土」(同社幹部)を作っており、一概に同族企業の持つ弊害を指摘することは難しい」と報じ、2007年1月18日の朝日新聞の記事では、「1917年創業のキッコーマンで04年に初めて創業家以外から社長に就任した牛久崇司社長も「トップは創業家が続いたが、風通しもよかった」と、同族経営そのものが「悪」とする見方には否定的だ」と報じた。不二家では1910年に藤井林右衛門が創業して以来6人の社長が藤井林家出身。1月15日に行われた会見で藤井林太郎社長は「同族会社ということが法令順守の欠如につながるとは考えていない」としながらも、辞任の意向を表明した。次期社長は、「同族であるかどうかは現時点で答えられない」としている。
by azatsu0422
| 2007-01-19 07:46
| 経済
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