ボロは着れども心は錦。

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2007年 05月 24日

リスクを技術的に解決するのがメーカーの本筋と思います。

私はこんにゃくゼリーが好物でお世話になっている消費者の立場なので、市場から排除させて欲しくないし、なくなったら困る…とまで思っています。
でも、報道にあるようなリスクは無視できない事実です。容器の形状変更や注意喚起の警告表示も、かつて問題になった時から約10年が経つと「喉元を過ぎて」、消費者の注意が薄れてしまい、事故が再発したのかも知れません。責任や補償の問題に影響するでしょうからメーカーは受け止めたくないでしょうが、いずれにせよメーカーが「過去の対策が不十分だった」と謙虚に受け止めるのが議論の起点になると考えます。そうしないで対応を誤り地雷を踏むような発言をすると、今どきの感情的な市場環境は、途端に市場からの排除を求めるだろうと思います。

こんにゃくの特性や、食感のこだわり、製造上の技術的・経済的な制約によって、抜本的な対策が出来なかったのかも知れませんが、今どきの社会的な風潮では諦めずに向き合うしかないと思います。すなわち、「噛まない人、噛めない人」が「こんにゃくゼリー」を食べても、喉に詰まる前の段階で「喉に詰まらない」状態にするしかありません。たとえば…

・ 「噛まざるを得ない」状態にする、という発想なら、一口大をやめて容器を
 大きくして、通常のゼリーのようにスプーンですくって食べるか、「かじって
 食べる」ような容器にする。
 最も安直なアプローチだが、今までメーカーがそうしなかったのは、
 それなりに致命的な理由があるのだろうと思う。ゼリーが硬過ぎて
 スプーンがゼリーに刺さらず弾いてしまい、すくって食べられないのだ
 ろうか?

・ 「どんな人が食べても喉に詰まらないほど、容器の大きさを小さくする。」
 のは、良いアイデアと思えない。
 というのも、安全を保証できる大きさが特定できないうえ、容器の数が
 増えて製造面や経済面、ゴミの観点から望ましくない。何と言っても、
 喉に詰まる心配のない大多数の消費者にとっては不満な大きさになる
 だろう。まるでデラウェアのぶどうをプチプチ一粒ずつ食べるような面倒
 臭い事態になると思う。

・ 一個ずつのゼリーを小粒にするなら、中華料理か何かのデザート
 みたいに直径3mm前後の粒にしたものを容器に充填して、スプーンで
 食べさせるしかないと思う。

・ 食べたら噛まなくても喉を通る前に融けたり崩れるようにする。
 こんにゃくの特性の常識から絶対不可能と考えられているのかも知れ
 ないが、こういう常識を疑ってブレークスルーするのが技術革新であり、
 個人的には最も期待する方向性。
 例えば、前記の小粒にしたゼリーを一口大の容器へ圧縮しながら密封
 充填し、開封して口に入れた途端に元の粒へバラけるようになったら、
 いいな…と思う。


などなど…。メーカーには正面から向き合って相反するニーズを両立させて欲しいと願っていますし、行政にはメーカーにそういう姿勢を促して、支援して欲しいと思います。


<こんにゃくゼリー>7歳児2人が窒息死 注意呼び掛け  [ 05月23日 20時19分 ]

 一口サイズのこんにゃくゼリーを食べた7歳の男児2人が3、4月に相次いで窒息死していたことが分かった。国民生活センターが23日発表した。同センターは「こんにゃくゼリーの安全性が確認できない。被害が集中している子供や高齢者はこんにゃくゼリーを食べるのを控えてほしい」と呼びかけている。
 同センターによると、3月23日に東海地方の7歳男児が、学童保育でおやつとして提供されたこんにゃくゼリーを食べて窒息死した。4月29日には、甲信越地方の7歳男児が祖父母宅でこんにゃくゼリーを食べてのどに詰まらせ、6日後に亡くなった。
 こんにゃくゼリーは、ダイエットブームを背景に登場した商品で、幅数センチのミニカップや袋に入っているものが多い。ほかのゼリーに比べて硬く、弾力性があるため、のどに詰まりやすい。
 同センターによると、窒息事故は95年以降、約40件起きている。特に95、96年に多発し、1~6歳の乳幼児5人と60~80代の高齢者3人の計8人が死亡。その後、99年にも40代の女性が死亡した。このほか03年、川崎市内の3歳児が窒息死し、病院の受け入れ態勢をめぐって裁判になった例がある。
 同センターは死亡事故などを受けて95年10月から昨年11月まで計7回の注意情報を出し、農林水産省や業界団体に改善を要望。メーカーも消費者がよくかんで食べるよう注意表示を分かりやすくしたほか、商品を小さくしたり、形を変えるなどの改善を進めていた。
 一方、海外では米食品医薬品局(FDA)が、こんにゃくゼリーの危険性の警告や商品の回収を実施しているほか、欧州連合(EU)も03年、ゼリー菓子へのこんにゃくの使用を禁止している。
 同センターの島野康審議役は「日常的に子供が口にする商品で、これだけ死亡するということは相当の問題。今後、さらに調査を進め、改めて業界や行政に改善を要望したい」と話している。農水省食品産業振興課は「詳細を調べ、対応を検討したい」としている。【板垣博之】
 ▽子どもの誤飲事故に詳しい小児救急医学会理事長の市川光太郎・北九州市立八幡病院副院長 本来なら気道の異物を除去しようとしてせき込むなどの反射が起こるはずだが、かまずに食べたゼリーが気道に粘着して完全に覆ってしまい、反射も起きない状態になったのではないか。気道はその人の小指より心持ち太い程度で、過去には1歳児がイクラを食べて窒息死した例もあった。メーカーは、一口サイズではなく大きめの容器に入れ、さじですくって食べる形に改める必要がある。保護者ら大人の側も自分が食べている物をそのまま子どもに与えないよう注意してほしい。
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by azatsu0422 | 2007-05-24 06:29 | 健康・薬・医療


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